正八面体のフローライト(蛍石) [鉱物_ハロゲン化鉱物]
以前、原石の状態のフローライト(蛍石)を紹介しましたが、今回は正八面体のフローライトです。(中国産/東京サイエンスさんで購入)
(この面でのみ、レインボーが見られますv)
フローライトには正八面体の方向に完全な劈開があるために、それを利用してこのような形に割る事が出来るのだそうです。(この子は更に表面を研磨してあります)
余談ですが、「劈開(へきかい)」とは、結晶の特定方向への割れやすさを表す用語で、結晶構造において原子間の結合力の弱い面がある方向で存在するときに劈開がおこります。
劈開はモース硬度とは関係がなく、例えばダイヤモンドはモース硬度10と最高の硬度を持っていますが、フローライトと同じく正八面体の方向に完全な劈開があるため、正八面体の面に対して平行に簡単に割る事が出来ます。
蛍光したところも写してみました♪
この八面体のフローライトって、何個でも欲しくなっちゃうんですよね(苦笑)。どの子も違う表情が見えてついつい目移りしちゃいます。
クリーダイト(クリード石) [鉱物_ハロゲン化鉱物]
クリーダイト creedite(クリード石)
[ ハロゲン化鉱物 ] 成分:Ca3Al2(S04)(F,OH)10・2H2O モース硬度:3.5〜4
四角柱状に成長した結晶の端が斜めにカットされたような錐状になるのが特徴で、放射状の集合体を形成する。
色は本来は無色や白色だが、酸化鉄に覆われていることが多いため、全体的には褐色に見える。ごくまれに紫色のものがある。
名称は、産地であるアメリカ、コロラド州のCreede Quadrangleの 地名にちなんで命名された。
石言葉は「霊性」「忍耐力」「行動力」。
メキシコ産のクリーダイトです。
新宿にある東京サイエンスさんで購入しました。
名称は、産地であるアメリカ、コロラド州のCreede Quadrangleの 地名にちなんで命名された。
石言葉は「霊性」「忍耐力」「行動力」。
メキシコ産のクリーダイトです。
新宿にある東京サイエンスさんで購入しました。
放射状に集晶した姿が何だかすごい美味しそうに見えて、思わず手に取ってしまいました(笑)。砂糖菓子っぽいですよね〜?
メキシコのサンタ・エウラリア産のものでは、アメシストと間違えられるような透明度を持つ綺麗なラベンダー色のクリーダイトがあるそうで、写真を見たらすごい綺麗で欲しくなっちゃいました・・・!(でも高くて買えない…orz)
フローライト(蛍石) [鉱物_ハロゲン化鉱物]
これも丸善の丸の内本店で開催されている鉱物展で購入したもの。
イギリス(Rogerley産)のフローライトです。ロジャーリー産のものは強蛍光が特徴なのですが、これもすごい深い青色に蛍光するのが楽しいです。(蛍光状態の写真もいずれちゃんとupしたいなぁと思っています)
今回の鉱物展では、フローライトは他の石に比べて若干多く出ていたように思います。他にも産地が違うもの、結晶が綺麗なものや大きめのものもいくつかあったのですが、一番綺麗に蛍光するところでこの子に決めました♪
フローライト(蛍石) [鉱物_ハロゲン化鉱物]
フローライト fluorite(蛍石)
[ ハロゲン化鉱物 ] 成分:CaF2 モース硬度:4
ハロゲン化鉱物(金属元素とハロゲン元素とが結合している鉱物)の一つで、熱水鉱脈やペグマタイト、温泉地帯に生成する。主成分はフッ化カルシウム。濃硫酸に入れて加熱するとフッ化水素が発生する。劈開が良い鉱物であり、正八面体に割れる。
高純度の蛍石結晶は、紫外線から可視光線、赤外線まで幅広い波長の光を透過することから、光学材料としてレンズや窓板等、多様な用途に使用されている。テレビのブラウン管は、この蛍石の特性をヒントに得て作られた。
色は非常に豊富で、無色や緑色、紫色、青色、ピンク色、黄色のものなどがあり、同一結晶中で色が帯状に異なる「帯状構造」を現すものもある。
和名の由来にもなっているように、紫外線を当てると様々な色に蛍光する(蛍光しないものもある)。不純物として希土類元素を含むものは、ピンク色や紫色に蛍光する。
加熱すると発光する。ただし、加熱する際は、割れてはじける場合があるので注意が必要である。
中医学では紫石英と呼び、鎮静・鎮咳薬として用いられるが、地方によっては紫水晶と混同される。また、中国では蛍光する蛍石を夜明珠と呼び、古くから宝物として扱われた。
溶鉱炉の融剤によく利用されるため、英名はラテン語で「流れる」を意味する fluere に由来し、日本名は螢光現象が見られることからこの名がついた。
石言葉は「心身の調和」。
集中力増加、ストレス軽減に良いそうです。
地球の鉱物コレクションではNo.6で紹介されていました。
上の写真は鉱物コレクションで手に入れたもので、下の写真は以前から所有していた子です(結構きれいに蛍光が見えます♪)。この以前から持っていた方、中学か高校の頃からずっと持っているものなのですが、どこで手に入れたのか全然覚えていないのです orz
うーん、一番可能性があるのは、秋田の尾去沢鉱山かしら……(あそこは銅鉱山で有名ですが、温熱水鉱脈鉱床ですし)あとは、同じく秋田の荒川鉱山とか? 鉱山以外で鉱物を販売している場所に行った覚えがないので、このあたりだと思うのですが。
でも、どこかの山の中で拾った、という可能性もなきにしもあらず(爆)。
昔は綺麗な石を集めることだけが好きで、産地等には全く無関心だったのが今更ながら悔やまれます(苦笑)。