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コベリン/コベライト(銅藍) [鉱物_硫化鉱物]

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コベリン/コベライト covellite(銅藍)

[ 硫化鉱物 ] 成分CuS モース硬度:1.5〜2


銅と硫黄の化合物。硫化銅。重要な銅鉱石のひとつである。
銅鉱床の二次的な生成物であり、キャルコパイライト(黄銅鉱)、カルコサイト(輝銅鉱)、ボーナイト(斑銅鉱)などの硫化鉱物を伴って産出する。
キャルコパイライトから変化したものと考えられるが、さらに酸化が進むとキュープライト(赤銅鉱)に変化する。

名称は、この鉱物を発見したイタリア人 Nicolas Covelli に因んで命名された。


Summitvile Colorado U.S.A産のコベリンです。鉱物標本開発さんで購入。
角度によって玉虫色にも見える、藍青色の金属光沢がとても綺麗な子です。やっぱり青色の石はいいですね〜vv

オーピメント(石黄、雄黄)とリアルガー(鶏冠石) [鉱物_硫化鉱物]

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リアルガー realgar(鶏冠石)
[ 硫化鉱物 ] 成分:As4S4 モース硬度:1.5〜2

砒素の硫化鉱物で、かつては花火の着色料などとしてオーピメント(石黄、雄黄)と共に採掘されていた。オーピメントの他に、スティブナイト(輝安鉱)、シルバー(自然銀)などの鉱石と共産する。

※ 中国では、赤いこの石を「雄黄」とし、黄色のオーピメントを「雌黄」としている。

色は明るい赤、または橙赤色で、樹脂光沢か油脂光沢を持つ。
古くは紀元前1500年頃から、古代エジプトでは温泉の中からこの鉱物を発見し、それを砕いてオレンジ色の顔料を作り出していたと言われている。
光や湿気などに弱く、光に長い間さらされると同質異像のパラリアルガー Pararealgar(パラ鶏冠石)に変化する。 

名称は、アラビア語で「鉱山の粉末」を意味する rahj-al-ghar に由来する。


オーピメントとリアルガー、両方楽しめる子です。
(オーピメントの説明は追記に収納してあります)
Getchell mine Nevada U.S.A(アメリカ ネバダ州 ゲッチェル鉱山)産、鉱物標本開発さんで購入。

黄色の部分がオーピメントで、オレンジ〜赤い部分がリアルガーになります。
乾燥した暗い場所に保管しないと黄色く変質してしまうので、乾燥剤とともに密封して保存しています。>いつでも見れるように透明なクリアパックにしていますけれども(^^;
柱状結晶で真っ赤なリアルガーがとても綺麗なので、いつか欲しいなぁ〜(*^^*)。


▼ オーピメントの詳しい説明を読む(追記)


モリブデナイト(輝水鉛鉱) [鉱物_硫化鉱物]

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モリブデナイト molybdenite(輝水鉛鉱)
[ 硫化鉱物 ] 成分:MoS2 モース硬度:1〜1.5

モリブデン(Molybdenum)の硫化鉱物。
(モリブデン Molybdenum(水鉛):原子番号 42 の元素。元素記号はMo。クロム族元素の一つ。1778年にスウェーデンの科学者カール・ウィルヘルム・シェーレによって発見された金属元素で、鋼との合金に加工され、切削工具や磁石、弾丸などに用いられる)
主に熱水鉱脈や花崗岩に石英を伴って産するほか、接触交代鉱床からも産出する。

なめらかでやわらかいのが特徴。色は鉛灰色で脂感があり雲母や石墨に類似しているが、条痕色(青鉛灰色、緑鉛灰色)により区別が出来る。産出したばかりのものは鉛灰色に近いが、表面が酸化することによって青味を帯びた色合いに変化する。
微量のレニウムを含む事もあり、レニウム鉱石としての一面も持つ。 風化するとケヒリン石(koehilinite)という二次鉱物を生じる。

名称は、外観が鉛に似ているところから、ギリシア語で「鉛」を意味する molybdos に由来する。元素モリブデンの語源でもある。


鉱物コレクションNo.65から。
オレンジ色の石は母岩で、それにへばりついているように付いている銀色の石がモリブデナイトです。
書店で見た時はモリブデナイト自体にはそんなに差はなかったのですが、母岩の種類が様々でした。結局好みの母岩で選ぶという本末転倒ぶり(苦笑)。(グリーンの母岩も捨てがたかったのですが、それだけモリブデナイトがとても小さいのが点々と付いているだけだったので……こちらのオレンジのものに決めました)

ピロータイト(磁硫鉄鉱) [鉱物_硫化鉱物]

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ピロータイト pyrrhotite(磁硫鉄鉱
[ 硫化鉱物 ] 成分:Fe1-xS モース硬度:3.5〜4.5

磁硫鉄鉱は磁鉄鉱の次に多く産出する磁性鉱物であり、鉄の硫化鉱物である。接触交代鉱床や熱水鉱脈、スカルン鉱床などに、黄鉄鉱や閃亜鉛鉱、黄銅鉱、磁鉄鉱などと共生する。

英名の由来は、この鉱物が錆びやすくすぐ褐色になってしまうことから、「赤みがかった」という意味のギリシャ語「ピロス」にちなんでいる。和名は、磁性がある硫化鉄鉱という意味からつけられた。


地球の鉱物コレクションNo.56から。
黄銅色味の強い子なのですが、写真では金色があまり出ませんでした orz
名前の由来になっているとおり錆びやすいとのことで、乾燥剤を多めに入れて保管しようと思います。劣化はある程度は仕方ないとは思いますが…出来るだけ、長く綺麗なままでいて欲しいな。

キャルコパイライト(黄銅鉱) [鉱物_硫化鉱物]

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キャルコパイライト chalcopyrite(黄銅鉱
[ 硫化鉱物 ] 成分:CuFeS2 モース硬度:3.5〜4

銅の最も重要な鉱石鉱物で、銅と鉄、硫黄からなり、微量の金、銀、錫、亜鉛などを含み、少量のニッケルやセレンを含むものもある。酸化して孔雀石や藍銅鉱に変化することがある。
鉱脈鉱床、スカルン鉱床、斑岩銅鉱床などに広く産出し、パイライト(黄鉄鉱)やシデライト(菱鉄鉱)と共産したり、スファラライト(閃亜鉛鉱)と共にクォーツ(石英)に覆われて現れたりする。河川の砂礫中に上流の鉱脈から洗い出された黄銅鉱が堆積することもあり、しばしば砂金と間違われる。 

色は真鍮色であるが、表面が変色しやすく、長い年月を経ると黒色に変色する。宝石用のカット石は「オリエンタル・ゴールド」と呼ばれている。
しばしば黄鉄鉱と見分けるのが難しいが、黄銅鉱の方が黄色味が強い傾向があることや、条痕色により比較的見分けがつくようである。
硝酸に溶け、炎にあてると緑色の炎色反応を示す。 

名称は、ギリシャ語で銅を意味する「キャルコ」と、火を意味する「プリテス」に由来する。


石言葉は不明でしたが、古くは「失せ物」を見つけ出す時に使用されたとのこと。
過去とのかかわりが深い鉱物で、忘れてしまっていた昔の事を思い出させたりするそうですよ。


鉱物コレクションNo.52。表面が一番金色の子を選びました(笑)。
なるべく変色を押さえるように保管しないとー!(><)
裏面のオレンジ色になった部分もなかなか可愛いと思うのですがどうでしょう?(笑)

オーピメント(石黄、雄黄) [鉱物_硫化鉱物]

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オーピメント orpiment(石黄、雄黄)
[ 硫化鉱物 ] 成分:As2S3 モース硬度:1.5〜2

砒素の硫化鉱物で、リアルガー(鶏冠石)とともに産出する事が多い鉱物。砒素61%、硫黄39%からなる。色は黄色か橘黄色。
因に中国では、石黄を「雌黄」、鶏冠石を「雄黄」と呼んでいる。

「アラビア鉱物書」にはジルニーフ zirnih と記述され、当時の錬金術の重要な黄色鉱物だったとされている。石黄と銅を混ぜて金と偽っていたという逸話もあり、「愚者の金」とも呼ばれていた。

この鉱物はかつて、粉末状にされ金色の顔料として絵画などに利用されていたことから、名称もラテン語で「黄金の顔料」を表す auripigment に由来する。


鉱物コレクションNo.42です。
雲母のように薄くて透明で光沢が綺麗な結晶と、マットな塊の部分の二つが楽しめるの子なのですが・・・め、目に痛いんですがこの黄色・・・!(汗)
これでもライトは控えめにしたのに……でもライトを付けないと、全体的に薄暗くなってしまって超ガッカリ。色々試して撮ってみたのですけれど……難しいなぁ(つДT)。

ボーナイト(斑銅鉱) [鉱物_硫化鉱物]

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ボーナイト bornite(斑銅鉱)
[ 硫化鉱物 ] 成分:Cu5FeS4 モース硬度:3

銅鉱脈の酸化帯中に含まれる、硫化鉱物。熱水鉱脈で、クォーツ(石英)やチャルコパイライト(黄銅鉱)、ガレナ(方鉛鉱)と一緒に生成され、また、火成岩やペグマタイトにも生成する。カルコサイト(輝銅鉱)、テトラヘッドライト(安四面銅鉱)、シルバー(自然銀)と共生することもある。

産出したばかりのボーナイトは赤みを帯びた褐色だが、空気に触れると酸化して紫色になり、更に青色や紫色の斑点が浮き出て来る。斑銅鉱という和名はこの現象に由来している。
表面に現れた斑点は光の干渉によりイリデッセンス(虹色の輝き)を示すことから、ピーコック・オア(孔雀鉱石)という別名もある。
英名の由来は、オーストリアの地質学者、I.Born(イグナッツ・フォン・ボーン)の名前にちなんで命名された。


石言葉は「生産」「行動」「前進」「進歩」。
前向きな子ですね〜(笑)。理性や知性を高める働きもあるそうです。

鉱物コレクションNo.39から。一番イリデッセンスが綺麗な子を選びました♪♪
青や紫の斑点と、黄銅鉱の金色がとても綺麗で気に入っています(*^ ^*)。

スファレライト(閃亜鉛鉱) [鉱物_硫化鉱物]

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スファレライト sphalerite(閃亜鉛鉱
[ 硫化鉱物 ] 成分:ZnS モース硬度:3.5〜4

亜鉛の最も主要な鉱石鉱物で硫化鉱物。熱水鉱床やスカルン鉱床、黒鉱鉱床などに、ガレナ(方鉛鉱)やドロマイト(苦灰石)、パイライト(黄鉄鉱)、キャルコパイライト(黄銅鉱)と共産する。
亜鉛と硫黄から成る鉱物だが、通常は副成分として鉄を含有する。

色は含有される鉄分が多くなるに従って、無色→白色→黄色→橙→赤→濃赤→黒と変わる。天然に産する閃亜鉛鉱は濃赤~黒色不透明が多く、透明なものは非常に希である。また、カドミウム含有率が高くなるに従い赤みが強くなる。

ジンクブレンド Zincblend またはブレンド Blend の通称がある。Zinc は「亜鉛」、Blend は「欺く」の意だが、これは共産するガレナと形や色などが似ていて、分析の際に惑わされたところから付いたものである。
名称もギリシャ語で「裏切り」「人を欺く」「ごまかし」を意味する sphaleros に由来する。


鉱物コレクションNo.34から。黒い部分が閃亜鉛鉱です。3枚目に見える銀色の部分は多分、鉄かな?と。(金色の部分は黄鉄鉱か黄銅鉱ですかね〜♪)
石言葉は不明ですが、古くから「霊力を高める石」として古代のアフリカやオーストラリア民族、アメリカ先住民の間では、儀式の際に使用されたそうです。

あと、眼病の治療にも用いられたとか……余談ですが、日本では古くから眼病平癒のご利益のある寺社の近くには、産鉄などの金属精錬などの伝承もセットになっていることが多いのです。これは産鉄や鍛冶を業としている人たちが、炉の中を見続けて目を傷めることが多い為だと言われています。
亜鉛も紀元前から金属亜鉛精錬技術が伝えられているほど古い鉱物ですから、これが眼病の治療に使われる由来になったのかしらと。(勝手な想像なのですけどね〜(^^;))

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