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鉱物関連の用語まとめ [石言葉、お手入れ、他解説]

原石やアクセサリーの解説時に使用している用語のまとめですが、どちらかと言うと自分メモに近いのですけれども(^^;)。そんな訳でこちらも随時更新形になります。
新しく記述したものをトップで、以前に記述したものはその都度追記の方にまとめていく形を取りたいと思います。誤記等見付けられた方はメールフォームなどでお知らせ頂ければ幸いですm(_ _)m


[炎色反応:えんしょくはんのう]
ある特定の元素や塩類を炎の中に入れて熱すると、銅は緑色、ストロンチウムは紅色、カルシウムはオレンジ色と、それぞれ特有の色を示す。この性質を炎色反応といい、鉱物に含まれている成分を知るために用いられる。

[カラット]
宝石の重さをあらわす単位。1カラットは200mgで「ct」という記号であらわされる。また、金の純度を示す単位でもあり、記号は「k」もしくは「kt」。24kが純金と定められている。

[結晶:けっしょう]
鉱物を構成する原子は規則的に並んで結びつき、それが対称性をもって積み重なる。それを結晶という。水銀やオパールなどの非晶質の鉱物以外は結晶の状態となっている。水晶のように目に見えるもののほか、顕微鏡を用いないと見えない微小なものもある。
この原子の並び方による特性で、結晶は大きく6つに分けられる。
等軸晶系
 基本的に3辺が等しく、直角で交わるサイコロのような形。岩塩、黄鉄鉱、柘榴石など
正方晶系
 2辺が等しく、サイコロをのばしたような形。水鉛鉛鉱、ベスブ石、ルチルなど
六方晶系
 六角形や三角形を基本にした形。緑柱石、燐灰石、赤鉄鉱、菱マンガン鉱など
斜方晶系
 同じ長さの辺がない直方体。重晶石、かんらん石、コルンブ石、アンダルサイトなど
単斜晶系
 ひとつの角度が90°ではない形。石膏、正長石、普通輝石、鶏冠石、アクチノライトなど
三斜晶系
 3つの角度が90°ではない形。斧石、バビントン石、藍晶石、カオリナイトなど

[結晶構造:けっしょうこうぞう]
結晶の中の原子の並び方のこと。目には見えないが、原子の配列は同じ鉱物では常に一定となっている。

[産状:さんじょう]
鉱物は地球のどのような場所にどのように出来るか、その鉱物の出来る状態を産状という。
鉱物の誕生は、地下の高温や圧力、冷却、浸食、風化、堆積、マグマとの接触、地殻運動など長い年月をかけた様々な条件に左右されるが、大きくは地球の内部を巡る岩石(火成岩、堆積岩、変成岩)の中で誕生し、熱水鉱脈や酸化帯、ペグマタイトといった岩石の形成場所の状態に影響される。

[条痕 :じょうこん]
鉱物が粉末になったときにあらわれる色のこと。条痕板と呼ばれる白い素焼きの陶板の上や、茶碗の底、タイルの裏側などでこすると確認出来る。

[堆積岩 :たいせきがん]
海や湖に、礫や砂、泥、生物の遺骸などが積もり、固まって出来た岩石。

[断口 :だんこう]
ハンマーなどで叩いて割れた形状のことで、凹凸状や貝殻状、平坦状、針状など、様々なものがある。

[比重 :ひじゅう]
同じ体積の水を1とした時の鉱物の重さを示すもの。鉱物の場合は一般的に、比重が2〜4の間が多く、4以上は重い鉱物とされる。

[劈開 :へきかい]
最も弱い方向に揃って規則的に割れる様子をあらわす言葉。劈開で割れた面は必ず平面になり、「完全」「明瞭」「不明瞭」「なし」の4つのタイプに分けて示す。

[モース硬度:もーすこうど]
硬度とは鉱物の硬さのこと。ドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モースによって定められたモース硬度によって示される。
硬度1……もっとも柔らかい鉱物。つるつるした手触り。
硬度2……指の爪でなんとか傷をつけることが出来る。
硬度3……硬貨でこするとなんとか傷をつけることが出来る。
硬度4……ナイフの刃で簡単に傷をつけることが出来る。
硬度5……ナイフでなんとか傷をつけることが出来る。
硬度6……ナイフで傷をつけることが出来ず、刃が傷む。
硬度7……こすりあわせると、ガラスや鋼鉄、銅などに傷がつく。
硬度8……こすりあわせると、石英に傷をつけることが出来る。
硬度9……石英にもトパーズにも傷をつけることが出来る。
硬度10……地球上のあらゆる物質のなかでもっとも硬い。

硬度1:タルク(滑石)、2:ジプサム(石膏)、3:カルサイト(方解石)、4:フローライト(蛍石)、5:アパタイト(燐灰石)、6:オーソクレース(正長石)、7:クォーツ(石英)、8:トパーズ(黄玉)、9:コランダム(綱玉)、10:ダイヤモンド(金剛石)を基準にした硬度順位になる。
尚、0.5は2分の1ではなく、ほぼ中間という意味である。


用語まとめ(過去掲載一覧)


石覚え書き [石言葉、お手入れ、他解説]

今まで紹介した石の、石言葉や取り扱いの注意などを書いていこうかと。
こちらは新しいものをアップする度に追記して行きます。
※ 間違っているところ、追記などありましたら、お教え頂けると嬉しいですm(_ _)m

アクセサリーのお手入れなど、注意事項:
基本的に、使用後は乾いた柔らかい布で拭いて下さい(汗に弱いです)。


▼ 一覧表(長くなってきたので追記に)


チェコビーズとは? [石言葉、お手入れ、他解説]

今日は「アクセサリーの使用石のところにあるFPとかチェコ石とかいうのはなんなのですか?」というご質問を頂きましたので、少し書かせて頂きたいと思います。

FPもチェコ石も、チェコビーズの事になります。
材料はガラスで、天然石ではありません。

チェコビーズは、スワロフスキーと並び最も種類の多い代表的なクリスタル・ビーズです。 チェコはボヘミアと呼ばれた時代からガラス工芸が盛んで、そのカット・発色などの技術がビーズ作りに生かされています。 (なので、ボヘミアングラスビーズとも呼ばれます)

なかでも、ナツメ型にカッティングしたガラスを高温で焼き、表面を磨く事により輝きを増した「ファイアポリッシュ (FP)」と呼ばれるビーズが一番有名で、チェコビーズの代表的なものです。FPの他にも、「シードビーズ」と呼ばれる種(seed)のようにとても小さいビーズもあります。

fp2.jpg

余談ですが、チェコはかつて共産主義体制を敷いていたことから、ビーズメーカーが国の管理下にあった関係でメーカーごとの品質の差が少なく、生産されるビーズの種類や型番もほぼ共通しているのだそうです。


こ、こんな説明でよろしかったでしょうか?(汗)
今までちゃんと統一しておらず申し訳ございません。今後は
 チェコビーズ:ファイアポリッシュ(カット名など)
 チェコビーズ:シードビーズ
という風に統一させようと思います。(過去の記事も少しずつ直して行きます)

でも、自分もちゃんと確認しなおせたのでとても勉強になりました。
ご質問ありがとうございました!

化学組成による鉱物の分類 [石言葉、お手入れ、他解説]

自分的覚え書きです。
入手不可能な石まで書く必要はなかったなぁと今更思いましたが、まぁ、資料だからいいか(苦笑)。

*元素鉱物以外の分類は、含まれる負イオンの種類によって行なわれる。
また、リン酸塩鉱物とバナジン酸塩鉱物のように負イオンの性質および形状が類似するものは、分類方法によっては一つのグループとされる場合がある。

元素鉱物 単独の元素からなる鉱物。
自然金(native gold)Au
自然銀(native silver)Ag
自然白金(native platinum)Pt
自然蒼鉛(native bismuth)Bi
自然オスミウム(native osmium)Os
自然砒(native arsenic)As
自然テルル(native tellurium)Te
自然硫黄(native sulfur)S
石墨(graphite、グラファイト、黒鉛)C
ダイヤモンド(diamond、金剛石)C
カマサイト(kamacite)(Fe,Ni)
テーナイト(taenite)(Ni,Fe)
自然真鍮 CuZn

硫化鉱物 金属元素と硫黄とが結合している鉱物。熱水鉱床などでよく見られる。
黄鉄鉱(pyrite)FeS2
黄銅鉱(chalcopyrite)CuFeS2
黄錫鉱(stannite)Cu2FeSnS4
方鉛鉱(galena)PbS
針銀鉱(acanthite)Ag2S
輝銀鉱(argentite)Ag2S
輝銅鉱(chalcocite)Cu2S
斑銅鉱(bornite)Cu5FeS4
硫鉄ニッケル鉱(pentlandite、ペントランド鉱)(Fe,Ni)9S8
閃マンガン鉱(alabandite)MnS
閃亜鉛鉱(sphalerite)ZnS
ウルツ鉱(wurtzite、繊維亜鉛鉱)ZnS
硫カドミウム鉱(greenockite)CdS
磁硫鉄鉱(pyrrhotite、ピロータイト)Fe1-xS
銅藍(covellite、コベリン)CuS
辰砂(cinnabar)HgS
針ニッケル鉱(millerite)NiS
紅砒ニッケル鉱(nickeline)NiAs
雄黄(orpiment)As2S3
輝安鉱(stibnite)Sb2S3
輝蒼鉛鉱(bismuthinite)Bi2S3
白鉄鉱(marcasite)FeS2
輝コバルト鉱(cobaltite)CoAsS
硫砒鉄鉱(arsenopyrite)FeAsS
硫砒銅鉱(enargite)Cu3AsS4
ルソン銅鉱(luzonite)Cu3AsS4
ベルチェ鉱(berthierite)FeSb2S4
輝水鉛鉱(molybdenite)MoS2
雑銀鉱(polybasite、輝安銅銀鉱)(Ag,Cu)16Sb2S11
安四面銅鉱(tetrahedrite)(Cu,Fe,Zn)12Sb4S13
濃紅銀鉱(pyrargyrite)Ag3SbS3
毛鉱(jamesonite)Pb4FeSb6S14
紅安鉱(kermesite)Sb2S2O
車骨鉱(bournonite)CuPbSbS3
鶏冠石(realgar)As4S4

酸化鉱物 金属元素と酸素とが結合している鉱物。
石英(quartz) 水晶(rock crystal)玉髄(chalcedony)SiO2
赤鉄鉱(hematite)Fe2O3
磁鉄鉱(magnetite)FeFe3+2O4
赤銅鉱(cuprite)Cu2O
黒銅鉱(tenorite、melaconite)CuO
緑マンガン鉱(manganosite)Mn
軟マンガン鉱(pyrolusite)MnO2
閃ウラン鉱(uraninite)UO
クロム鉄鉱(chromite)FeCr2O4
ハウスマン鉱(hausmannite)MnMn3+2O4
チタン鉄鉱(ilmenite、イルメナイト)FeTiO3
灰チタン石(perovskite、ペロブスキー石)CaTiO3
板チタン石(brookite)TiO2
金緑石(chrysoberyl)BeAl2O4
鉄コルンブ石(ferrocolumbite)FeNb2O6
マンガノコルンブ石(manganocolumbite)(Mn,Fe)(Nb,Ta)2O6
鱗珪石(tridymite、トリディマイト)SiO2
クリストバル石(cristobalite、クリストバライト、方珪石)SiO2
コース石(coesite、コーサイト)SiO2
スティショフ石(stishovite、スティショバイト)SiO2
蛋白石(opal、オパール) SiO2・nH2O
鋭錐石(anatase)TiO2
錫石(cassiterite)SnO2
テルル石(tellurite)TeO2
スピネル(spinel、尖晶石)MgAl2O4
コランダム(corundum、鋼玉)Al2O3
ルチル(rutile、金紅石)TiO2

水酸化鉱物 水酸化物からなる鉱物。酸化鉱物に含める場合もある。
ダイアスポア(diaspore)AlO(OH)
針鉄鉱(goethite)FeO(OH)
鱗鉄鉱(lepidocrocite)FeO(OH)
水マンガン鉱(manganite)Mn3+O(OH)
水滑石(brucite、ブルース石)Mg(OH)2
ギブス石(gibbsite)Al(OH)3

ハロゲン化鉱物 金属元素とハロゲン元素とが結合している鉱物。
岩塩(halite)NaCl
蛍石(fluorite)CaF2
塩化カリ石(sylvite、カリ岩塩)KCl
角銀鉱(chlorargyrite)AgC
塩化アンモン石(sal ammoniac)NH4Cl
アタカマ石(atacamite、アタカマ鉱)Cu2(OH)3Cl
氷晶石(cryolite)Na3AlF6

炭酸塩鉱物 炭酸塩からなる鉱物。
方解石(calcite)CaCO3
苦灰石(dolomite、ドロマイト)CaMg(CO3)2
霰石(aragonite、アラゴナイト)CaCO3
菱苦土石(magnesite、マグネサイト)MgCO3
菱鉄鉱(siderite)FeCO3
菱マンガン鉱(rhodochrosite)MnCO3
菱亜鉛鉱(smithsonite)ZnCO3
ストロンチアン石(strontianite)SrCO3
毒重土石(witherite)BaCO3
白鉛鉱(cerussite)PbCO3
アンケル石(ankerite、鉄苦灰石)Ca(Fe,Mg,Mn)(CO3)2
藍銅鉱(azurite)Cu3(CO3)2(OH)2
孔雀石(malachite)Cu2(CO3)(OH)2
水亜鉛銅鉱(aurichalcite)(Zn,Cu)5(CO3)2(OH)6
アルチニ石(artinite)Mg2(CO3)(OH)2・3H2O
水苦土石(hydromagnesite)Mg5(CO3)4(OH)2・4H2O

硝酸塩鉱物  硝酸塩からなる鉱物。
チリ硝石(nitratine)NaNO3
硝石(niter)KNO3

ホウ酸塩鉱物 ホウ酸塩からなる鉱物。
硼砂(borax)Na2B4O5(OH)4・8H2O
小藤石(kotoite)Mg3(BO3)2
ルドウィヒ石(ludwigite)(Mg,Fe)2Fe+3O2(BO3)
曹灰硼石(ulexite、ウレキサイト、ウレックス石、テレビ石)NaCaB5O6(OH)6・5H2O

硫酸塩鉱物 硫酸塩からなる鉱物。
硬石膏(anhydrite)CaSO4
石膏(gypsum)CaSO4・2H2O
天青石(celestine)SrSO4
重晶石(barite)BaSO4
硫酸鉛鉱(anglesite)PbSO4
青針銅鉱(cyanotrichite)Cu2+4Al2(SO4)(OH)12・2H2O
青鉛鉱(linarite)PbCu(SO4)(OH)2
ブロシャン銅鉱(brochantite)Cu4(SO4)(OH)6
緑礬(melanterite)FeSO4・7H2O
赤礬(bieberite)CoSO4・7H2O
亜鉛緑礬(zinc-melanterite)(Zn,Mn,Mg,Fe)SO4・7H2O
胆礬(chalcanthite)CuSO4・5H2O
テナルド石(thenardite)Na2SO4
マラー石(mallardite)MnSO4・7H2O
ラング石(langite)Cu4(SO4)(OH)6・2H2O
明礬石(alunite)KAl3(SO4)2(OH)6
鉄明礬石(jarosite)KFe3+3(SO4)2(OH)6
尾去沢石(osarizawaite)PbCuAl2(SO4)2(OH)6
三笠石(mikasaite)(Fe3+,Al)2(SO4)3
大阪石(osakaite)Zn4SO4(OH)6・5H2O

クロム酸塩鉱物  クロム酸塩からなる鉱物
紅鉛鉱(crocoite)PbCrO4


えらい長くなったので追記に収納(汗)。


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