オーソクレース(正長石) [鉱物_テクト珪酸塩鉱物]
オーソクレース orthoclase(正長石)
[ 珪酸塩鉱物 ] 成分:KAlSi3O8 モース硬度:6〜6.5
同じ組成で三斜晶系のものはオーソクレースマイクロクリン(微斜長石)だが、肉眼で両者の区別はできない。高温で形成された場合には、Na をやや多く含むサニディン(玻璃長石)になる。熱水鉱脈から採れるものは透明で菱形をしており、アデュラリア(氷長石)と呼ばれる。
火成岩や変成岩に普通に含まれる造岩鉱物。花崗岩質ペグマタイトの主要な構成鉱物である。アルバイト(曹長石)やロック・クリスタル(水晶)などと共産する。
色は白色や無色、淡黄色、紅色、灰色、緑色など。
名称は、この鉱物の二方向の劈開が90°に近い角度となるために、ギリシャ語で「直線状に割れる」を意味する言葉(「真っすぐ/直線」を意味する ortho- と「割れ目」を意味する klasis )に由来する。
Gempapo Itinga Minas Gerais Brasil(ブラジル ミナスジェライス州)産の正長石。
白い石が正長石で、半透明な柱状の石は石英だと思います(石英の詳しい説明は追記にて)。どちらもすごい主張しているので、飾る時にどちらをメインにしようか迷う子です(笑)。
カンクリナイト(灰霞石) [鉱物_テクト珪酸塩鉱物]
カンクリナイト cancrinite(灰霞石)
[ テクト珪酸塩鉱物 ] 成分:Na6Ca2Al6Si6O24(CO3)2・2H2O モース硬度:5〜6
カンクリナイトという名称は、独立した鉱物種の他にグループ名(※)としても用いられる。様々なアルカリ火成岩の構成鉱物として産するほか、塩基性岩石に一次鉱物として生成、もしくはアラゴナイト(霰石)の変質鉱物として生成し、閃長岩中にソーダライト(方ソーダ石)と共産する事が多く、また、片麻岩などの高度の広域変成岩中から発見される事もある。
※ カンクリナイトは科学組成中の [CO3] が [SO4] に入れかわる事があり、 [CO3] より [SO4] が多くなったものはビシュネバイトに区別される。ビシュネバイトの他にアフガン石やジョゼッペ石、マイクロゾンマイトなどもカンクリナイトに良く似た化学組成と結晶構造を持ち、これらは全てカンクリナイトグループと呼ばれる。
なお、カンクリナイト以外の鉱物は産出量が極めて少ない。
塩酸をかけると音を出して溶けゲル状のシリカが残り、炎に直接かざすと簡単に溶けて白色のガラス物質になるのが特徴。
色は無色や白色、黄色、オレンジ色、ピンク色、帯赤色、帯青色など。
名称は、この鉱物が初めて発見されたロシアの当時の大蔵大臣、カンクリン伯(G.Cancrin)に因んで、1839年に命名された。
地球の鉱物コレクションNo.77の石で、どう見てもソーダライトだったためデアゴスティーニさんに連絡したところ、すぐに新しい子を届けて下さいました。こうした対応をちゃんとして下さったのがとても嬉しいです。
上の写真で、薄いピンク色の部分がカンクリナイトだと思うのですが、やっぱりソーダライトの割合は大きいですね(^^;)。次のミネラルフェアで、写真でよく見られる黄色のものを探してみようと思います♪♪
今年も残すところあと3日ですね・・・!
今年はアクセサリーのイベントに出れなかったり、行けなかったフェアがあったのが残念でした(つДT)。イベントに出ないとアクセサリーの新作数も少ないですし・・・来年はちゃんと申し込むぞー!
皆様からのnice!やコメント、拍手など、とてもありがたく思っております。これからも頑張りますので、来年もどうぞ石研をよろしくお願いいたしますm(_ _)m
それでは皆様、よいお年を!!(^^)/
灰霞石・・・?(追記あり) [鉱物_テクト珪酸塩鉱物]
地球の鉱物コレクションNo.77、カンクリナイト(灰霞石)として購入したものです。
灰、霞、石、だと・・・!?
どう見てもソーダライトです(^^;)。
一般的なカンクリナイトに見られるような色はどこにも見られません。
(まれに青色のカンクリナイトもあるそうですが、いやいやいやいや、これ違うよね)
(灰白色の部分は長石です。多分←)
と、ソーダライトや長石は蛍光する事を思い出したので(カンクリナイトは蛍光しません)ブラックライトを当ててみたら、全部蛍光して見えました(苦笑)。
よし!これソーダライト!!
今週は書店売りの数が少なく、他にゲット出来なかったんです・・・orz
ソーダライトとしてはとても綺麗な石だと思いますが、カンクリナイトとしては自分的に駄目だったので、デアゴスティーニさんに問い合わせメールを送ってみました。
どんな返事が来ることやら・・・返事が来たら続きの記事を書こうと思います。
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という記事をアップした1時間後、もう返事が来ました。仕事早!!!
結果。無償での良品交換をして下さるそうです。わぁい!!
メールの内容も(謝罪含む)好感が持てるものでしたし、何より対応の早さがとても気持ちが良かったです。うん、この先も買い続けようと思いました(*^^*)。>現金(苦笑)
デアゴスティーニさんにはラスト100号まで頑張ってもらいたいです!
ソーダライトの詳しい説明はこちら(以前書いたものと同じです)
サンストーン(日長石) [鉱物_テクト珪酸塩鉱物]
サンストーン sunstone(日長石)
[ テクト珪酸塩鉱物 ] 成分:(Ca,Na)Al(Si,Al)Si2O8 モース硬度:6〜6.5
紅色でアベンチュレッセンスを持つ、ジュエリー級のものをサンストーンと呼ぶ。
色は本来のものは無色だが、インクルージョンによって黄色や紅色、赤色、褐色など、様々な色のものが見られる。
結晶内にヘマタイト(赤鉄鉱)やゲーサイト(針鉄鉱)などの微結晶を含み、これらの結晶が一定の方位で配列しているため閃光を発する。
ムーンストーン(月長石)との対照でこの名が付けられた。また、光輝ある銅色を示すところから、ギリシア語で「太陽の石」を意味する ヘリオライト heliolite とも称されている。
紅色の長石でアベンチュレッセンスを持つので、アベンチュリン・フェルドスパーとも呼ばれている。
鉱物コレクションNo.68から。
ちなみに、鉱物コレクションの方では成分が「(Ca,Na)[Al(Si,Al)3O8](微量のFe2O3を含む)」となっていました。
肉眼でも、アベンチュレッセンスがあまりよく見えないのが残念……というか、これは紅色の灰曹長石じゃないのかし、ら……?
うーん・・・(汗)。
ラブラドライト(曹灰長石) [鉱物_テクト珪酸塩鉱物]
青〜水色の干渉色が気に入って購入しました。大きさの割に手頃なお値段だった気が♪
そして、どのお店で購入したのかさっぱり思い出せません orz
6月のミネラルフェアでゲットした子達の紹介も、これが最後になります。
(3ヶ月!? 合間に他のものも紹介していたとはいえ、結構かかりましたなぅ…!)
これで手持ちの原石は全て紹介してしまったので、次回からはまたアクセサリーの紹介がメインになりそうです(^^;)。でもまた、何処かで気に入った子をゲット出来ましたら、その都度紹介して行きますね♪♪
ラブラドライトの詳しい説明はこちら(以前書いたものと同じです)
ラブラドライト(曹灰長石) [鉱物_テクト珪酸塩鉱物]
ラブラドライト labradorite(曹灰長石)
[ テクト珪酸塩鉱物 ] 成分:(Ca,Na)(Si,Al)4O8 モース硬度:6〜6.5
(斜長石の中にナトリウムを主成分として含む曹長石とカルシウムを主成分として含む灰長石があり、その間の組成相としてナトリウムが多い順に灰曹長石、中性長石、曹灰長石、亜灰長石が存在するが、この中間4種は独立した鉱物種には分類されない)
火成岩や変成岩の重要な構成要素として中性岩や塩基性岩によく見られる。
曹灰長石そのものは無色だが、光の干渉によって青色、緑色、紫色、赤色、金色など、様々な色(ラブラドレッセンス)を示す。この効果の原因は、層状組織の光の干渉とマグネタイト(磁鉄鉱)のインクルージョンによって生じる光の効果の相乗作用によるものであり、また、チタン鉄鉱、磁鉄鉱、ルチルなど、包有物の存在も光学的に影響を与えている。
現在では質の良いものの多くがフィンランドのユレマ地方で採掘され、その中でも特に鮮やかな虹色が現れたものは「スペクトロライト」と呼ばれている。
名称は、この鉱物が最初に発見されたカナダのラブラドル半島にちなんで命名された。
ラピスラズリ(瑠璃) [鉱物_テクト珪酸塩鉱物]
ラピスラズリ lapis lazuli(瑠璃)
[ テクト珪酸塩鉱物 ] 成分:Na3Ca(Al3Si3O12)S モース硬度:5〜5.5
ラピスラズリを原料とした青色顔料にウルトラマリンがあるが、ウルトラマリンとは「海を越えてきたもの」を意味し、ラピスラズリが最初に発見されたアフガニスタンから遥かな海を越えてやって来た事からこの色名が作られた。(日本では群青色と呼ばれる)
名称は、ラテン語で「石」を意味する Lapis 、ペルシア語で「群青 を意味する lazward が起源で、「群青の空の色」を意味している。
トルコ石と共に12月の誕生石です。石言葉は「永遠の誓い」。
鉱物コレクションNo.21から。
全体的な運を強くしてくれる石だそうですが、何となく魔除けのイメージの方が強いです(^^;)。
ヘウランダイト/ヒューランダイト(輝沸石) [鉱物_テクト珪酸塩鉱物]
小さめの写真しか撮れなかった…(つДT)
ヘウランダイト/ヒューランダイト heulandite(輝沸石)
[ テクト珪酸塩鉱物 ] 成分:(Ca,Na,K2)8(Al8Si28O72)・20〜24H2O
モース硬度:3.5〜4
臭いを吸着する性質があるため、昔から消臭剤として利用されてきた。今日では人工的に低コストで作られるようになり、ペットのトイレの砂にも使われている。
名称は、英名はイギリスの鉱物学者であるヘンリー・ジェイムズ・ブルックが、有名な鉱物収集家であった貿易商のジョン・ヘンリー・ヒューランドの名前にちなんで名付けた。和名は、この鉱物の劈開面に強い真珠光沢があるために、輝沸石となった。
石言葉は不明ですが、無くしてしまったものを見付ける手助けをしてくれる鉱物と言われています。よく自分の部屋で物を無くす私にはぴったりかも(笑)。
インド産のヘウランダイト/ヒューランダイト(輝沸石)です。
新宿の東京サイエンスさんで見付けて、緑色が珍しくて購入しちゃいました。この緑色は、セラドン石様の粘土鉱物を含むためといわれています。
と、成分ですが、標本に付いていた表記では上記に書いたものなのですが、持っている本やwebで調べると、Ca(Al2Si7O18)・6H2O、(Na,Ca)2-3Al3(Al,Si)2Si13O36・12H2O、(Ca0.5,Sr0.5,Ba0.5,Mg0.5,Na,K)9(Al9Si27O72)・~24H2Oと、様々です。含有物の違いからこんな風に化学式にも違いが出るのかな〜。