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アンドラダイト(灰鉄柘榴石) [鉱物_ネソ珪酸塩鉱物]

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アンドラダイト andradite(灰鉄柘榴石)

[ ネソ珪酸塩鉱物 ] 成分:Ca3Fe2(SiO4)3 モース硬度:6.5〜7.5

 

ガーネット(柘榴石)グループの中で最も良く見られるため、コモン・ガーネット(普通柘榴石)とも呼ばれている。
接触鉱床中などに産出し、よくマグネタイト(磁鉄鉱)を伴っている。

色は褐色や暗緑色のものが多く、淡黄色透明のトパゾライト(黄柘榴石)、緑色のデマントイド(翠柘榴石)、黒色のメラナイト(黒柘榴石)などがある。
名称は、ポルトガルの鉱物学者 J.B.Andrada の名前にちなんで命名された。


説明文が、以前ガーネットの紹介で触れたものと大して変わっていなくてすみません;
マダガスカル産のアンドラダイトです。Paul Botha Minerals さんで購入。

ちなみにアンドラダイトのグループ内の、デマントイド(翠柘榴石)になります。売られている時は「デマントイドガーネット」という名前で出ておりました。
結晶自体が小さく、かなり寄って撮影したのですが……あまり綺麗に撮れなかったのが残念(つДT)。リベンジしたいな……


▼ ガーネットの詳しい説明を読む(追記)


キャストライト(空晶石) [鉱物_ネソ珪酸塩鉱物]

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キャストライト chiastolite(空晶石)
[ ネソ珪酸塩鉱物 ] 成分:Al2SiO5 モース硬度:7.5

アンダリュサイト andalusite(紅柱石)の変種で、カヤナイト(藍晶石)、シリマナイト(珪線石)とは同質異像鉱物。変質して白雲母になっていることがある。
アルミナに富んだ水成岩と火成岩との接触変成帯や雲母片岩中、ペグマタイト中などに産出するが、カヤナイト、シリマナイトと比べると低温低圧側で生成する。

柱状結晶の底面に対して平行な断面上に黒色の十字模様があらわれているのが特徴。この黒色含有物はグラファイト(黒鉛)などの炭質含有物である。
この模様が石に浮かび上がった十字架に見えることから、クロスストーン、またはマルクとも呼ばれる。

名称は、ギリシャ語で「対角線的な配列」を意味する chiastos (対角的配置の意)に由来する。


地球の鉱物コレクションNo.62から。
鉱物コレクションの説明では「カイアストライト」という名前で紹介されていました。この十字架に見える模様から、ヨーロッパでは魔除けのお守りとして身につけられていたそうですよ。

柱状結晶の断面に対して平行に模様が入っているので、まるで金太郎飴みたいです(笑)。結晶が小さいので割る事は出来ないんですけどね(苦笑)。

スタウロライト(十字石) [鉱物_ネソ珪酸塩鉱物]

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スタウロライト staurolite(十字石)
[ ネソ珪酸塩鉱物 ] 成分: (Fe,Mg)4Al17O13(Si,Al)8O32(OH)3 モース硬度:7〜7.5

広域変質作用によって生じた変成岩や接触変成岩中に、マスコバイト(白雲母)やアルマンディン(鉄ばん柘榴石))、カイヤナイト(藍晶石)などを伴って産出する。単斜晶系の柱状結晶が90°や60°の角度で交わった透入双晶で見られそれが十字の形を成すが、交差していない単なる柱状結晶もある。
アンダリュサイト(紅柱石)の変種で 珪酸土鉱物の変質で、カヤナイト、シリマナイト(珪線石)とは同質異像鉱物。

色は暗赤褐色や褐黒色、黄褐色のものがある。
名称は、ギリシャ語で十字を意味する stauros に由来する。


石言葉は不明でしたが、この形状からか、危険なものから身を守る強い保護力があるとされています。幸運のお守りとしても使われるようですね。


柱状の結晶の上に、十字形が乗っかっているスタウロライトです。
回りのキラキラしている白い石は白雲母かな?
この鉱物が示す「十字形」からキリスト教国で良く珍重され、中世の十字軍兵士のお守り石となったり洗礼式に用いられたそうです。また、この鉱物の産地でもあるアメリカ・バージニア州パトリックでは、この石はキリストの死を知った妖精達の涙が結晶化したものであるという伝説があります。
こんな形が自然に出来るなんて、ホント不思議ですよね〜(*^^*)。

デュモルチェライト(デュモルチ石) [鉱物_ネソ珪酸塩鉱物]

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デュモルチェライト dumortierite(デュモルチ石)
[ ネソ珪酸塩鉱物 ] 成分:Al7(BO3)(SiO4)3O3 モース硬度:7〜8.5

デュモルチ石はアルミと硼素を含む鉱物で、紫色から青色までの微細な繊維状結晶である。安山岩質母岩のものは紫色、花崗岩質母岩のものは青色がかっている。その他に緑色、ピンク色、褐色、赤褐色なども存在する。この石は世界各地で産出し、日本では栃木県、山梨県、新潟県などからも産出する。

アルミニウムが多い変成岩やペグマタイトから採掘され、共生鉱物である石英が含まれた状態のものは「デュモルチェライト・クォーツ」と呼ばれている。

名称は発見者であるフランスの古生物学者 E・ディモルティエにちなんで命名された。


石言葉は「思慮」。
精神安定効果があるほか、持つ人に勇気と自信を与え、前向きになる事で幸運を引き寄せてくれるといわれています。あと何故か、乗り物酔いにも効果があるそうですよ(笑)。


鉱物コレクションNO.47は、濃い青色と、透明感のある水色がとても綺麗なデュモルチェライトです。
店頭で一番青色の綺麗な子を選んだ甲斐がありました・・・!!
そういえば、先日の連休中に高尾山にお墓参りに行って来たのですが、その時の空が今回のデュモルチェライトみたいだなーと思ったので、ついでに写真をあげておきます(笑)。

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グロッシュラーライト(灰ばん柘榴石) [鉱物_ネソ珪酸塩鉱物]

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グロッシュラーライト grossularite(灰ばん柘榴石)
[ ネソ珪酸塩鉱物 ] 成分:Ca3Al2(SiO4)3 モース硬度:6.5〜7.5

ガーネット(柘榴石)グループの一種で、接触変成作用によって生成する代表的な鉱物。主にスカルンや石灰岩の接触変質帯などから産出するが、蛇紋岩中にも見られる。カルシウムとアルミニウムが主成分。
十二面体や二十四面体の結晶が多く、塊状や破片状、粒状の集合体で産する。

純粋ななものは無色透明だが、含有成分によって黄色、金色、褐色、オレンジ色、赤色、緑色、黒色などさまざまな色を示す。なかでもスリランカやタンザニアなどで採掘される褐色で透明な結晶のヘッソナイト(シナモンストーン)、ケニアで見られるバナジウムを含む緑色で透明な結晶のツァボライト、メキシコで見られる黄緑色の結晶のサロストサイト、ピンク色のローゼライトなどがある。
一部のものに黄橙色の蛍光がある。

名称は、19世紀初めにシベリアの炭坑師によって発見された最初の結晶が淡い緑色をしていたため、その外観が西洋すぐりの一種に似ているところから、ラテン語で「セイヨウスグリの実」を表す Grossularia(グロッシュラリア)を語源として付けられた。


▼ ガーネットの詳しい説明を読む(追記)


カヤナイト/カイヤナイト(藍晶石) [鉱物_ネソ珪酸塩鉱物]

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カヤナイト/カイヤナイト kyanite(藍晶石)
[ ネソ珪酸塩鉱物 ] 成分:Al2SiO5
モース硬度:4〜5(直角方向)6〜7.5(軸方向)

高い圧力を受けてできる変成岩中に生成し、結晶片岩、片麻岩、角閃岩などの中に見られる。アンダリュサイト(紅柱石)、シリマナイト(珪線石)とは同質異像の関係。
色は緑色、灰色のものもあるが、藍青色がこの鉱物特有の色とされている。

硬度は傷つけようとする向きによって、劈開面と交差する直角方向では4〜5、劈開面に沿った軸方向では6〜7.5と異なるのが特徴。この性質からディスシーン(二硬石)の別名もある。

名称は、英名がギリシャ語で青色を意味する kyanos に由来し、和名はこの鉱物が結晶しやすいことから藍晶石となった。


石言葉は「従順」「適応」「清浄」。


鉱物コレクションNo.37から。
肉眼では緑がかった濃い藍色の藍晶石なのですが、写真では黒っぽく写っちゃいましたね(つД`)。
高品質のカイヤナイトはサファイアに負けないくらい綺麗な青色なんですよ〜(*^ ^*)。

オリビン(橄欖石) [鉱物_ネソ珪酸塩鉱物]

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オリビン olivine(橄欖石)
[ ネソ珪酸塩鉱物 ] 成分:(Mg,Fe)2SiO4 モース硬度:6.5〜7

オリビン(橄欖(かんらん)石)は、マグネシウムや鉄の珪酸塩鉱物の一種。「かんらん石」というのは鉱物名であると同時に、鉱物グループの総称でもあり、主に火山岩や深成岩などの火成岩を構成する主要な造岩鉱物の一種である。
かんらん石グループの多くの鉱物は、マグネシウムと鉄が置換し合う固溶体鉱物であり、結晶構造中でマンガンとカルシウムによってマグネシウムと鉄が置換され、マグネシウムが多いものを「苦土かんらん石」、鉄が多いものを「鉄かんらん石」と呼ぶ。

形状は粒状または短柱状結晶。色は、含有される微量のニッケルや鉄分によって、黄緑色や緑色、帯褐緑色となる。なかでも、緑色のもので特に美しいものは、宝石の「ペリドット」とよばれる。

英名は植物のオリーブと同じような色をしていたところから名付けられたが、和名は明治初期までオリーブがカンラン科の植物だと誤認されていたため、日本語に訳する際にそのまま「橄欖」と取り違えて命名された。


8月の誕生石です。石言葉は「友愛」「夫婦の幸福」「豊穣」。


鉱物コレクションNo.19から。以前はペリドットを紹介しましたが、今回はオリビンの方を紹介します。
やはりペリドットと比べると色が鈍いですが、右下のあたりに大きめの結晶が出来ているのがなかなか気に入っています♪

ペリドット(ペリドット) [鉱物_ネソ珪酸塩鉱物]

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ペリドット peridot(ペリドット)
[ ネソ珪酸塩鉱物 ] 成分:(Mg,Fe)2SiO4 モース硬度:6.5〜7

ペリドットは宝石名で、鉱物学ではオリビン Olivine (橄欖石)という。玄武岩や斑れい岩中の包有物として産するほか、シリカやマグネシウムを含んだドロマイト(苦灰石)が変成作用を受けて出来ることもあり、鉄を主体とする隕石の成分としても見付かる。
複屈折を持つ()。屈折率が高いため、明るい緑色が映えることが特徴の宝石。

* 複屈折とは、鉱物の中を光が通過する時、ふたつの光線に分かれて異なる方向に光を放つ性質の事で、透明な結晶の劈開面を通すと文字や線が二重に見える現象。複屈折の代表的な鉱物にカルサイト(方解石)がある。

色は、含有される微量のニッケルや鉄分によって、黄緑色や緑色、帯褐緑色となる。含有する鉄の量が多いほど緑色が濃くなり、マグネシウムが多いものは黄色が強くなり「クリソライト」とも呼ばれる。
ローマの人々はこの宝石が夜の闇でもエメラルドのような緑色に輝いて見えたことから「イブニングエメラルド」と呼んだという。

名称は、良く似た色の石であるエピドート(緑れん石)Epidote のギリシャ語源である epidotos の異綴語ではないかと考えられている。尚、古代にトパゾス topazos と呼ばれていたのはペリドット のことで、逆にペリドットはトパーズを指していた。


8月の誕生石。石言葉は『友愛』『夫婦の幸福』『豊穣』。


TOEI TRADING CO,LTDさんで購入。
やはり緑色の石に一番目が行ってしまいます(笑)。ペリドットも前から欲しい石のひとつだったので、今回気に入る子を見付けられて嬉しいです♪♪
(でも今回も、プレナイトの気に入る子はいなかった・・・orz なかなかハードルが高いです、プレナイト…)

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