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珪華<岩石> [鉱物_岩石]

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珪華
[ 岩石 ] 成分:二酸化珪素

湯の花のひとつ。温泉や冷泉から沈殿した二酸化珪素が成分。
高温で湧出した源泉が大気に接触し、温度差による冷却、溶媒成分の蒸発、酸素との反応などにより源泉中の温泉成分や混在していた物質の沈殿により生成される。(温泉地においては温泉成分の沈殿物以外にも、硫黄鉱山原石や源泉湧出地の石粉、蒸気が付着したものなどもある)

堆積岩に分類されるが、珪華という名称は正式な岩石の名称ではない。
なお、沈殿物が二酸化珪素でできているものを珪華、 炭酸カルシウムでできているものを石灰華と呼ぶ。

ほとんどは非晶質で、オパールの一種と考えられる。塊状、鱗状、層状ないし皮殻状であるほか、砂などを核にして小球となり、それが多数集まって魚卵状をなすものなどがあるが、ひどく脆く壊れやすい。


青森県むつ市田名部、恐山産の珪華です。
じ、自分で採りに行ったんじゃないですよ!? ミネラルフェアで購入しました(^^;)。

珪華は温泉ではお湯に浮いているのを良く見ますが、これは形がオウム貝みたいで面白かったので購入しました。でも、撮影している間にも端の方がぽろぽろ欠けてくるくらい脆かったです。(><)

サーペンティナイト(蛇紋岩)<岩石> [鉱物_岩石]

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サーペンティナイト serpentinite(蛇紋岩)
[ 岩石 ] 成分:主に蛇紋石鉱物からなる

変成岩の一種で、アンチゴライト antigorite(板温石)、クリソタイル chrysotile(白石綿)、リザルダイト/リザーダイト lizardite(リザード石)などの蛇紋石鉱物を主成分とし、普通は含まれるオリビン(橄欖石)の影響で緑色や黄緑色、黄色をしていることが多い。
その他、クロマイト(クロム鉄鉱)、含クロムスピネル、マグネタイト(磁鉄鉱)、ブルース石(水滑石)などを含み、黒色に近いものも多く見られる。

マントルの上部で形成された橄欖石を豊富に含む橄欖岩が、地殻変動や浸食作用などによって地表に上昇してきた時に、多量の水分などと反応して出来る。形成の過程で水を含み膨張して体積が増しているため、表面がタマネギのように剥がれる事が多い。表面がもろいため風化の影響を受けて崩れやすい。

蛇紋岩は加工がしやすく、磨くと光沢が出るので、質の良いものは彫刻などに加工される。特に中国で産出する宝石質の蛇紋岩は「岫玉(しゅうぎょく)」とも呼ばれている。

名称は蛇紋石と同じく、橄欖石の変質によって表面に蛇皮に似た縞模様が出来やすく、このことからラテン語で「蛇」を意味する serpentin に由来する。


地球の鉱物コレクションNo.120から。
2008年の発売から早4年、とうとう完結しましたね……!!
長かったようであっという間にも感じる4年でした。お付き合い下さった皆様方に感謝!ありがとうございました〜\(T T)/
今後も新しいコレクションの紹介は続けて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。(あと、過去記事の写真撮り直しもやりたいです!)


#フレスコ様(メールフォームから頂いたメッセージです)
> 完結間近ですが、地球の鉱物コレクションのうち、ruyaさんにとってのBEST10は何ですか?

BEST10は?と聞かれ、過去の標本を見直してみたのですが、決めるの難しいですね!?(苦笑)
うーん、色や形で言ったらセレスタイトやクリソコラ、エメラルド、パイライト辺りが真っ先に浮かぶのですが、文象花崗岩や菊花状流紋岩の模様や、複屈折の見られるアイスランドスパーなども捨てがたく……むぅ。

でも折角メッセージを頂いたので何とか10個選んでみようと思います。写真と好きポイントをまとめて、次回発表させて頂きますね〜!(^^)/

流紋岩・球顆状<岩石> [鉱物_岩石]

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鉱物コレクションNo.119から。
以前は菊花模様が綺麗な流紋岩を紹介しましたが、今回は球顆状の流紋岩になります。
※ 球顆状とは、針状あるいは繊維状の鉱物が放射状に集合した球状、または半球状の球顆が、石基の中に散在するものを指します

冊子の表紙では黒豆のはいったおかきみたいな(←)流紋岩の写真が載っていましたが、それはちょっと私好みではなかったので、こちらのピンクっぽい流紋岩をゲットしました(^^;)。

いよいよ次号で鉱物コレクションの方も終了、感慨深いです!
と書こうと思ったら、とてもナイスなタイミングで同じ内容のメルフォメッセージを頂きました(笑)。(フレスコ様、いつもありがとうございますm(_ _)m)
隔週のワクワク感が無くなると思うと、ちょっと寂しいですね……


▼ 流紋岩の詳しい説明を読む(追記)


片麻岩<岩石> [鉱物_岩石]

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片麻岩 gneiss
[ 変成岩 ] 成分:長石、黒雲母、石英他

広域変成岩の一種で、濃色の部分と薄色の部分が層状に重なった片麻状組織を持つ岩石の総称。
長石を20%以上含有するほか、黒雲母と石英が必須鉱物で、形成された時の条件によってアパタイト(燐灰石)、ガーネット(柘榴石)、ホルンブレンド(普通角閃石)、ダイオプサイド(透輝石)、シリマナイト(珪線石)、スタウロライト(十字石)などが含まれる。

片麻岩のなかに長石や石英などの斑状変晶を含むものがある。斑状変晶とは、変成作用を受けた際に他と比べて特に大きく成長した結晶のことで、まるで片麻岩中に眼球が散らばっているように見えることから「眼球片麻岩」と呼ばれるている。


鉱物コレクションNo.118から。
ちょっと片麻状組織が見え辛いかなぁと。
1枚目の写真は縦に、2枚目の写真は横に層状になっているのですが、分かりますでしょうか?

テクタイト<岩石> [鉱物_岩石]

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テクタイト tektite
天然ガラス ] 成分:SiO2(+Al2O3) モース硬度:5〜6

かつては隕石だと思われていたテクタイトだが、隕石衝突の際に地球上の砂や石などの物質が蒸発気化して空中に飛び散り、急激に冷やされて出来た天然ガラスである。
現在見付かっている隕石の多くが少量の鉄やニッケルの合金で出来ているのに対して、テクタイトは珪酸が主成分であることから、地球由来の物質と判断されるに至った。

形状は球状や円状、楕円状、しずく状、紡錘状、ボタン状などで、産地によってそれぞれ色や形に特徴があり、呼ばれ方も異なる。
オーストラライト……オーストラリア南部で見られる黒色ボタン状のもの
海南島テクタイト……中国の海南島で見られる黒褐色の塊
リビアン・ガラス……エジプトの砂漠にある薄い黄色のもの
モルダバイト(moldavite)……チェコ産の緑色半透明のもの
マジーシアナイト……マレーシア産のもの
フィリピナイト……フィリピン産のもの
ジャワナイト……インドネシア産のもの
ベディアサイト……アメリカ産のもの

1900年にチェコで発見されたものが最初で、名称はギリシャ語で「溶けた」を意味する tektos を語源としている。


鉱物コレクションNo.117から。
1枚目の写真が隕石っぽくて好きです♪ メテオで降って来そうですよね!>ゲーム脳;
3枚目の写真が、人の顔のように見えてちょっとホラー(苦笑)。
この表面の凹凸は、中に含まれていた成分が気化して出来たと考えられています。なかなか面白い形の子がゲットレ出来たので満足です〜(*^^*)。

花崗斑岩<岩石> [鉱物_岩石]

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グラニットポーフィリー granite porphyry(花崗斑岩)
[ 火成岩 ] 成分:長石類や輝石類、石英などで構成される

石英斑岩よりも石基部分の結晶が大きく、花崗岩と同じ組成を持つ完晶質の岩石。長石・石英・雲母などが比較的大きな斑晶を示す。


鉱物コレクションNo.116から。
うーん、やっぱり花崗岩と同じ組成を持つだけあって、見た目では区別を付けるのが難しいですね(^^;)。
斑岩の詳しい説明は追記に収納してありますので、興味持たれた方はそちらをどうぞ♪


そして、今年も行って参りました、25回東京国際ミネラルフェア〜vvv
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今年から、会場内の写真撮影はプライバシーの問題で許可を得てからでないと撮影出来ないとの事でした。(こちらの写真も、会場内の人や会社名にはフィルタをかけるという事で、スタッフの方から許可を頂いて撮影・掲載しております)

月曜日に行ったので割とゆったり見れましたが、結構子供さん(小学生くらいから高校生くらいまでetc...)がおられたのが不思議でした(^^;)。小学生くらいの男の子が目をキラキラさせつつ、お父さんと一緒に一生懸命化石を選んでいる様子は微笑ましかったですけどね(笑)。

今回はあまり予算がなかったので、そんなにたくさんは新しい子はお迎え出来なかったのですが、来週から随時紹介して行きたいと思います。どうぞよろしくです!(^^)/


▼ 斑岩の詳しい説明を読む(追記)


アイアンストーン(縞状鉄鉱石)<岩石> [鉱物_岩石]

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アイアンストーン ironstone(縞状鉄鉱石)
[ 岩石 ] 成分:赤鉄鉱、針鉄鉱、磁鉄鉱などの酸化鉄類

堆積岩の一種で、鉄を含有する鉱物から成る厚い地層が、珪質岩類と交互に重なり合って出来ている。ヘマタイト(赤鉄鉱)、ゲーサイト(針鉄鉱)、マグネタイト(磁鉄鉱)などの酸化鉄類を主要成分とし、特に赤鉄鉱を多く含むものは質が良いとされる。

他に、シャモサイトやグローコナイト(海緑石)、雲母類、パイライト(黄鉄鉱)、シデライト(菱鉄鉱)、リモナイト(褐鉄鉱)、クォーツ(石英)、カルサイト(方解石)、ドロマイト(苦灰石)なども含まれる。

色は酸化鉄の影響により赤褐色をしているものがほとんどだが、緑色や黄色のものもあり、縞状の構造を持つことから名称が付けられた。

成分に含まれる鉄化合物の濃度が高いのが特徴で、少なくとも15%の鉄を含有している。アイアンストーンを含む縞状構造の鉱床は「縞状鉄鉱層」と呼ばれ、世界の鉄鉱石の約90%が縞状鉄鉱層から採掘されている。
縞状鉄鉱層の形成は約19億年前までに終了したことが分かっているが、なぜ酸化鉄の層が交互に現れ縞模様となったのか、はっきりとした要因は未だに謎のままである。


鉱物コレクションNo.115から。
縞模様の入り方がとても美しいアイアンストーンです。(1枚目の角度で見るのが一番気に入っています)

「縞模様が出来た要因が謎のまま」という事ですが、Wikipediaにもっと詳しく載っていたので、興味を持たれた方はこちらの【 3 縞状鉄鉱床の成因 】という項目をご覧頂ければと思います。

クォーツサイアナイト(石英閃長岩)<岩石> [鉱物_岩石]

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サイアナイト syenite(閃長岩)
[ 岩石 ] 成分:カリ長石と有色鉱物を主とする

地下深部で形成される完晶質の深成岩で、粒の大きさが均等で粗粒状のものが多く、火山岩における粗面岩に相当する。
一般的に閃長岩は石英をほとんど含まず、カリ長石と有色鉱物を主とする優白質完晶質岩の名称と定義され、一般的には石英5%以下、準長石10%以下で、全長石のうち斜長石65%以下の岩石とされている。
なお、石英閃長岩 quartz syenite の場合は、石英は5〜20%含まれる。

外見の良く似た花崗岩とは、石英の量によって区別することが可能。花崗岩には20%以上石英が含まれる。

閃長岩の必須成分鉱物は、微斜長石や正長石、サニディン(玻璃長石)などのアルカリ長石類で、そのほかには曹長石や灰長石などの斜長石類もわずかに含み、角閃石や輝石なども含有している。
副成分鉱物として含まれるのは、主に黒雲母やチタン鉄鉱、マグネタイト(磁鉄鉱)、チタン石、コランダム、方ソーダ石、アラゴナイト(霞石)、石英など。なお、方ソーダ石やアラゴナイトが含まれる場合には石英は存在しない。

色は白っぽく、含まれる有色鉱物によって褐色、灰色、ピンク色、赤色、青色、黄緑色などを示す。

英名「サイアナイト」は、本来はエジプトの Syene というところから産する赤色の角閃石花崗岩に付けられた名称だったが、その後ドイツで石英角閃石長石岩の名称として使用され、正長石に富む角閃石岩も同様の名称で呼ばれるようになった。


鉱物コレクションNo.114から。
今回の鉱物は石英閃長岩ですが、説明は閃長岩の方をメインに載せてあります。(石英の詳しい説明は追記にて)

見た目はかなり花崗岩っぽいです。というか、良く見かける桜系御影石(墓石とか…^^;)と見分けが付きませんでした(苦笑)。
写真だとぬるっとした質感に見えますが、実物はもっとざらっとしたマット感があるのですが……おや?;


▼ 石英の詳しい説明を読む(追記)


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