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正八面体のフローライト(蛍石) [鉱物_ハロゲン化鉱物]

以前、原石の状態のフローライト(蛍石)を紹介しましたが、今回は正八面体のフローライトです。(中国産/東京サイエンスさんで購入)

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(この面でのみ、レインボーが見られますv)

フローライトには正八面体の方向に完全な劈開があるために、それを利用してこのような形に割る事が出来るのだそうです。(この子は更に表面を研磨してあります)

余談ですが、「劈開(へきかい)」とは、結晶の特定方向への割れやすさを表す用語で、結晶構造において原子間の結合力の弱い面がある方向で存在するときに劈開がおこります。
劈開はモース硬度とは関係がなく、例えばダイヤモンドはモース硬度10と最高の硬度を持っていますが、フローライトと同じく正八面体の方向に完全な劈開があるため、正八面体の面に対して平行に簡単に割る事が出来ます。


蛍光したところも写してみました♪

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この八面体のフローライトって、何個でも欲しくなっちゃうんですよね(苦笑)。どの子も違う表情が見えてついつい目移りしちゃいます。


フローライト fluorite(蛍石)

[ ハロゲン化鉱物 ] 成分:CaF2 モース硬度:4

ハロゲン化鉱物(金属元素とハロゲン元素とが結合している鉱物)の一つで、熱水鉱脈やペグマタイト、温泉地帯に生成する。主成分はフッ化カルシウム。濃硫酸に入れて加熱するとフッ化水素が発生する。劈開が良い鉱物であり、正八面体に割れる。
高純度の蛍石結晶は、紫外線から可視光線、赤外線まで幅広い波長の光を透過することから、光学材料としてレンズや窓板等、多様な用途に使用されている。テレビのブラウン管は、この蛍石の特性をヒントに得て作られた。

色は非常に豊富で、無色や緑色、紫色、青色、ピンク色、黄色のものなどがあり、同一結晶中で色が帯状に異なる「帯状構造」を現すものもある。
和名の由来にもなっているように、紫外線を当てると様々な色に蛍光する(蛍光しないものもある)。不純物として希土類元素を含むものは、ピンク色や紫色に蛍光する。
加熱すると発光する。ただし、加熱する際は、割れてはじける場合があるので注意が必要である。

中医学では紫石英と呼び、鎮静・鎮咳薬として用いられるが、地方によっては紫水晶と混同される。また、中国では蛍光する蛍石を夜明珠と呼び、古くから宝物として扱われた。

溶鉱炉の融剤によく利用されるため、英名はラテン語で「流れる」を意味する fluere に由来し、日本名は螢光現象が見られることからこの名がついた。


石言葉は「心身の調和」。
集中力増加、ストレス軽減に良いそうです。
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optimist

グラデーションが綺麗ですね~。
この手の八面体のフローライトは、模様や透明度が様々あって色々個性がありますよね。私も店頭で悩んで買ったりしてますw
by optimist (2008-11-22 01:10) 

ruya

研磨してあると、石の中の表情が良く見えますよね♪
この子はグラデーションはもちろんですが、中の煙のような模様やレインボーも気に入って購入しました。
でも、まだまだもっと欲しいです〜(苦笑)。
by ruya (2008-11-24 22:04) 

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