ジェット(黒玉) [鉱物_化石]
ジェット jet(黒玉)
水中に倒れた木や流されてきた木片が泥の中に堆積し、圧縮されて化石化した石炭のうち、炭化度が高く緻密で細工が可能なものを指す。琥珀のような樹脂ではなく、樹木の幹そのものの化石である。非常に柔らかく軽い。
海洋性の堆積岩(頁岩)中に見られる広義での有機質鉱物である。
瀝青炭の一種だが磨くと光沢を増すため、化石燃料としてではなく、紀元前1400年頃から装身具として利用されていた。世界で最も有名なジェットの産地はイギリスのヨークシャー州にあるウィットビーで、この産地の通称「ウィットビー・ジェット」はイギリスのヴィクトリア女王が夫のアルバート公を亡くし喪に服す間に身につけた装飾品として広く知られるようになり、現在も修道士の数珠や喪服のアクセサリーとして利用されている。
色はほとんどが黒色だが、包有物として黄鉄鉱を含むものは真鍮色で金属光沢が強い。
琥珀と同じく摩擦したり熱したりすると静電気を生じるところから、黒琥珀とも呼ばれる。
石言葉は「復活」「再生」。
大昔に水中に沈んだ木が、貴石として蘇ったことから付けられたそうです。
地球の鉱物コレクションNo.111から。
発売日チェックをしていなかったら、こんな時に限って2週続けての発売だったり(汗)。顔なじみの書店員さんが声をかけてくれて助かりました〜(^^;)。
ジェットと聞くと、イギリス人の旦那様を持つ友人が向こうのお土産にジェットを買おうとして、あまりの高値っぷりにやめたという話を思い出したり。鉱物や化石の値段はピンキリですが、本場のウィットビー・ジェットとなるとやっぱりすごい値段になるのかな〜。
石覚え書き [石言葉、お手入れ、他解説]
今まで紹介した石の、石言葉や取り扱いの注意などを書いていこうかと。
こちらは新しいものをアップする度に追記して行きます。
※ 間違っているところ、追記などありましたら、お教え頂けると嬉しいですm(_ _)m
アクセサリーのお手入れなど、注意事項:
基本的に、使用後は乾いた柔らかい布で拭いて下さい(汗に弱いです)。
流紋岩・菊花状<岩石> [鉱物_岩石]
流紋岩 rhyolite
[ 火山岩 ] 成分:石英や長石、黒雲母、角閃石などで構成される
花崗岩に対応する成分の火山岩の一種で、SiO2が70%以上のものを指す。
斑晶および石基として、石英、長石(カリ長石・斜長石)、黒雲母、角閃石等を含む。通常は斑状組織を持つ。
特殊な流紋岩として、
・黒曜岩(obsidian)……石基がガラス質で、ガラス光沢のあるもの。
・松脂岩(pitchstone)……石基がガラス質で、樹脂光沢のあるもの。
・真珠岩(perlite)……石基がガラス質で、丸い割れ目の多数あるもの。
などがある。色は、噴出条件や結晶度などにより多様である。
名称は、マグマの流動時に形成される斑晶の配列などによる流れ模様(流理構造)がしばしば見られることに由来する。以前は、流理構造の見られないものを「石英粗面岩(liparite)」と呼んでいたが、現在では流紋岩に統一され石英粗面岩の名称は用いられない。
鉱物コレクションNo.110から。
菊花模様が綺麗な子を選びました♪
イベントの準備に追われて説明が短くて申し訳なく……その分、写真を多めにしてみました(汗)。
落ち着いたらもっと色々調べて、追記したいと思います〜m(_ _;)m