スペキュラライト(鏡鉄鉱) [鉱物_酸化鉱物]
スペキュラライト specularite(鏡鉄鉱)
[ 酸化鉱物 ] 成分:Fe2O3 モース硬度:5〜6
そのなかで雲母のように薄板状結晶が集合したものは Micaceous Hematite(雲母鉄鉱)、それより厚くて大きな結晶の場合、光沢の輝きが増すため特に「輝鉄鉱」とも呼ばれる。また、花弁状に結晶が並んだアイアンローズ(鉄のバラ)と称されるものもスペキュラライトの仲間である。
主に結晶片岩中や火成岩の空洞から産する。接触変成作用を受けた場所から産出することが多く、他に火山ガスから直接結晶するものもある。
色は灰黒色で金属光沢がある。
黒っぽくてツヤツヤしているのがスペキュラライトですが、晶癖が雲母みたいな薄板状なので Micaceous Hematite(雲母鉄鉱)なのかしらと。(白〜半透明なのはクォーツかな?)
3枚目で見ると分かりやすいと思うのですが、中が空洞になっているのですよ〜(*^^*)。この隙間から見える薄板状結晶が気に入って、この子にしました♪♪
ヘマタイト hematite(赤鉄鉱)
[ 酸化鉱物 ] 成分:Fe2O3 モース硬度:5〜6
結晶は三方・六方晶系で卓状、菱面体錐状、柱状、六角形の板状、葉片状、腎臓状、乳房状、葡萄状など多様。色は黒や鋼灰色、赤褐色、血赤色、帯褐色、銀灰色のものがある。
結晶面が明らかで光輝の強いものをスペキュラライト Specularite(鏡鉄鉱)、薄板状の集合したものを Micaceous Hematite(雲母鉄鉱)、肝臓状のものを Kidney ore(腎臓鉄鉱)、鉛筆状の個体に分かれやすいものを Pencil ore(鉛筆鉄鉱)、魚卵状のものを Oolitic iron ore 、赤色土状のものを Red ocher(代しゃ石)と呼ぶ。
その他、産状によって血石、アイアンローズ(鉄のバラ)、マータイト、レインボーヘマタイト、チタノヘマタイトと呼ばれるものがある。
名称は、この鉱物が切断、研磨の際に真っ赤な切粉を出すことから、ギリシャ語で血を意味する hema に由来する。(ちなみにヘモグロビンも同じ語源)ヘマタイトの粉末は「弁柄(ベンガラ)」と呼ばれ、赤色顔料などにも利用される。
ヘマタイトはギリシャ神話の戦いの神マルスの石といわれ、勝利に導くといわれています。(「マルス」は「火星」も意味しています)
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