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コパル/コーパル(*非晶質)>24日、追記アリ [鉱物_その他]

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コパル/コーパル copal ※非晶質
[ 有機質鉱物 ] 成分:一定しない(C,H,Oから成る) モース硬度:2.5

熱帯地方にあった樹木から分泌された樹液が半化石・半化石樹脂化したもので、有機物質の一種で化学組成は一定せず、はっきりした結晶構造を持たない。同じようなものでは琥珀が有名であるが、コパルは琥珀より年月を経ていないので「若い琥珀」とも呼ばれる。(この両者を区別するのは見た目だけではかなり難しい)

色は主に黄色だが、赤色やオレンジ色のものも見られ、虫などが含まれている場合もある。色は樹木の種類と条件で変わる。紫外線で青白色の蛍光を示すものがある。

名称の由来は、中米のアステカ族の言葉で「樹脂」を意味する「コパリ」から名付けられた。


鉱物コレクションNo.93から。
蛍光するものもあるとの事でやってみましたが、青白色というより黄色に見えるんですが…あれ?(汗)>写真だとグリーンにも見えますが、肉眼で見るとかなりの黄色です;

市場に出ている琥珀のなかで、出所不明の大半がコパルとも言われています。この事から琥珀のイミテーションと呼ばれたりもしますが、コパルとしては不名誉というか、可哀相ですよね・・・(´・ω・`)
ちなみに、琥珀とコパルの見分け方でもっとも確実と言われているのがエタノール(アルコール)への反応。コパルはエタノールに溶けますが琥珀は溶けない(圧縮加工琥珀は少々溶ける)そうです。>コパルを溶解させたものは、樹脂ワニスとしてヴァイオリンに塗布したり絵画の修復等に使用したりするのだとか

ちなみに、コハク酸や比重で違いが分かるというサイトもありましたが、産出国が同じでも場所や内包物などによって条件が相当に違うのであまりアテにはならないようです。傷の付きやすさや熱への溶け方も同様でした。
あと、海水に入れると琥珀は沈むけれどコパルは浮くというのも、ものによって(塩水の濃度によって?)浮いたり沈んだり結果が安定しないようです。

という訳で、エタノールへの反応を見るのが一番有効そうですが、実際に試すのはお勧めしません(^^;)。もしコパルだった場合は以前と同じような状態に戻すことは出来ませんので・・・(><)!

7月24日追記

コパルの中にはアルコールに溶けないものもあるようです。
コンゴ、マダカスカル産のコパルなどがそうで、アルコールには半分ほどしか、もしくはほとんど溶けないそうです。ただ、これらも乾性油等に入れて加熱することで溶解させ、オイルニスとして利用出来るとの事。
逆にマニラ、ニュージーランド、タンザニア、ボンディアナ産のコパルはアルコールに溶けるので、アルコールニスに向いているのだそうです。

なお、コパルが黄〜黄緑色に蛍光するのは、含有される硫黄分やその他混入微量元素の影響だそうで。とりあえずこれで安心して蛍光が楽しめます(笑)。良かった良かった♪

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optimist

おお!
光ってる、光ってる。
アンバーも蛍光しますが、コパルは安くて嬉しいですよねw
虫入りコパルも、虫入りアンバーとは桁が違いますし^^;
by optimist (2011-07-23 07:22) 

ruya

#optimist さま
蛍光する鉱物にブラックライトを当てる瞬間はドキドキで楽しいですよね…!何色になるのかな〜♪とか♪♪

コパルが黄色に蛍光するかどうか色々調べてみたところ、黄色になるのは含有される硫黄の成分によるものとか。
まあ、琥珀ならいざ知らず、コパルの偽物をわざわざ作ることもないよなぁと(^^;)。(本文も追記しておきました!)
by ruya (2011-07-24 21:16) 

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