ルビー+ゾイサイト(アニョライト) [鉱物_その他]
前回一緒に紹介しようと思っていた、タンザニア産(Mundarara mine Longido Tanzania)のルビー+ゾイサイト(アニョライト)です。
ルビーがメインなせいか、ちょっとスイカのようにも見えますね(笑)。
蛍光写真もばっちり撮れたので満足です♪♪
[ 酸化鉱物 ] 成分:Al2O3 モース硬度:9
なお、クロムが1%混入すると赤色の「ルビー」、鉄・チタンが混入すると青色の「サファイア」になり、クロムが0.1%しか混ざっていない薄い赤色のものを「ピンクサファイア」と呼ぶ。クロムが5%を超えると灰色の「エメリー」という工場用の研磨剤になり、価値は無いに等しい。
特に濃い赤色のルビーは「ピジョンブラッド(鳩の血)」と呼ばれ価値が高い。また、内部にルチル(金紅石)の微小結晶を含みスター効果が出るものもある。これらは「スタールビー」と呼ばれ珍重されている。
ルビーはどんな光の中でも(赤色成分を一切含まない緑色光源下でも)赤く光るが、これはルビー中に0.1%含まれるCr3+がどんな光も吸収し、そのエネルギーを赤色発光として再度放出する性質による。
名前の由来は、ラテン語で「赤」を意味する rubeus(ルベウス)に由来する。
石言葉は『情熱』『勇気』『自由』。7月の誕生石です。
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恋愛方面をサポートしてくれるそうです。
[ ソロ珪酸塩鉱物 ] 成分:Ca2AlAl2(Si2O7)(SiO4)O(OH) モース硬度:6〜7
緑簾石グループ(*)の一種で、緑簾石の Fe3+が Al に置き換わったもの。灰簾石(かいれんせき)の他、黝簾石(ゆうれんせき)ともいう。変成岩の成分として産出するほか、石英脈中やペグマタイト中、或種鉱床中などに産出する。
単斜灰簾石と同質異像(多形)の関係にあたる。
(*)「緑簾石」とは、鉱物の名前であると同時に褐簾石や斜灰簾石、紅簾石といった、同じような性質を持つ鉱物グループの総称でもある。緑簾石グループの鉱物は、基本的にカルシウム、アルミニウム、シリコン、酸素が水酸基1個と結びついて出来ている珪酸塩鉱物。
純粋なものは白色だが、微量成分により黄色、ピンク色、青色、緑色など様々な色であらわれる。
バナジウムにより透明な青〜青紫色になったものを「タンザナイト」、マンガンにより不透明なピンク色〜赤色になったものを「チューライト」(桃簾石/とうれんせき)、クロムにより不透明な緑色になったものを「アニョライト」と呼ぶ。
「アニョライト」はルビーを伴って産することがある。これは、コランダム(鋼玉)がクロムを含むことで赤色に発色し、ルビーとなるためである。「ルビー・イン・ゾイサイト」とも呼ばれる。
名称は、スロベニアの貴族で鉱物学者の S.Zois(ジグムント・ゾイス)の名前ににちなんで命名された。
(余談で、「タンザナイト」は宝石商のティファニー社が産出国にちなんで名付けた宝石名であり、現在のところタンザニア以外では見付かっていない。「チューライト」の名称は、この鉱物がノルウェーの花崗岩地域で多産することから、ノルウェーの古代の地名 Thule にちなんで命名された。「アニョライト」はこの鉱物の産地タンザニアで、現地のマサイ族の言葉で「緑」を意味する anyoli(アニョリ)に由来している。)
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