ルチレイテッドクォーツ(ルチル入り石英) [鉱物_酸化鉱物]
ルチレイテッドクォーツ rutilated quartz(ルチル入り石英)
[ 酸化鉱物 ] 成分:SiO2(TiO2含む)モース硬度:6〜7
包有物として、針状のルチルを含む石英のことをルチレイテッドクォーツという。無色透明で質の良いものはルチル入り水晶(セージナイト/セージニティック・クォーツ(針入水晶)とも)と呼ばれるほか、その見た目から「ビーナスヘア・ストーン」や「網状金紅石」という別名も持つ。
主にペグマタイト中で、先に結晶化したルチルを取り込むように石英が成長することで出来る。
全体的にガラス光沢を持つが、含まれるルチルは金属光沢(色は黒色、赤色、金色など)を持つ。比重は普通の石英とほぼ同じだが、ルチルの含有量によってわずかに重くなる。
鉱物コレクションNo.87から。
ルチルクォーツとも呼ばれます。金色の針状結晶が綺麗な子です。
以前、山梨産のルチルクォーツを紹介した時にも書きましたが、ビーナスの髪、キューピッドの愛の矢を象徴すると言われる鉱物ですが、「金運」に良いとされる石です(笑)。
(関連するもので、ルチル単体とセージナイト(針入水晶)の解説を追記に記載しました)
ルチル rutile(金紅石)
[ 酸化鉱物 ] 成分:TiO2 モース硬度:6〜6.5
針状で水晶の中に入ることもあり、これをルチルクォーツ/ルチレイテッド・クォーツと呼ぶ。また、その針状結晶の平行集合体が2回双晶したものが内包されると、スターが出る原因となる。(代表的なものはミャンマー産のスター・ルビー)
色は赤褐色や暗褐色、黒色、青色、紫色、帯緑色のものなどがある。
名称は、ラテン語で「黄金色」や「輝いている」を意味する rutilus に由来する。
セージナイト/セージニティック・クォーツ
sagenitic quartz(針入水晶)
[ 酸化鉱物 ] 成分:SiO2 + 内包されている鉱物の成分 モース硬度:7
sagena とはラテン語で「大きな魚網」を示す言葉。
日本名の「針入水晶」については、このセージナイト中では最も一般的であるルチルクォーツ/ルチレイテッド・クォーツを示す名称としても用いられることもある。
日本名の「針入水晶」については、このセージナイト中では最も一般的であるルチルクォーツ/ルチレイテッド・クォーツを示す名称としても用いられることもある。
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