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マスコバイト(白雲母) [鉱物_フィロ珪酸塩鉱物]

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マスコバイト muscovite(白雲母)
 [ フィロ珪酸塩鉱物 ] 成分:KAl2(AlSi3)O10(OH)2 モース硬度:2.5〜3 

カリウムとアルミニウムからなり、火成岩や変成岩にごく普通に含まれる造岩鉱物。ペグマタイトには大きな結晶が産する。
白雲母は数種類存在し、とてもきめの細かい粒状をしているセリサイト(絹雲母)、カリウムが少ない代わりに水を多く含んでいるハイドロマスコバイト、多量の珪素と少量の鉄やマグネシウムを含有しアルミニウムが少ないフェンジャイト、緑色が特徴で酸化クロムを5%も含んでいるフクサイト(クロム雲母)などが知られている。
カリウムのかわりにナトリウムが入ったものはパラゴナイト paragonite(ソーダ雲母)であるが、外見上からは見分けにくい。

ガラスに似た特性を持つ上ガラスよりも弾力性があるため、数百年にわたってガラスの代用品として舷窓などに利用されてきた。(こちらも他の雲母と同じように劈開が一方向であるため、紙の束のように薄く一方向にのみはがれる)
色は無色、白色、薄茶色、緑色、ピンク色、黄色、赤褐色、紫色など様々。

名称は、かつてロシアのウラルで産出したものが、モスクワ経由でヨーロッパに輸出されており、それが「モスクワガラス」と言われていたところにちなんで命名された。 


地球の鉱物コレクションNo.61から。
雲母の特徴である千枚はがしは確認出来るのですが、やっぱり今回も薄いです(^ ^;)。
白雲母ですが、日本画や版画でキラキラした光沢を出す為に使われていたんですよ〜。和紙にまぜて「きらら引き」という和紙になったり、絵の上に振りかけて「きらら刷り」という技法が伝えられています。「きら」=「雲母」の事で、キラキラと輝いているので「きら」というそうです。まんまですね(笑)。
浮世絵では人物を引き立たせたり、より華やかにそして上品さを効果的に表現する為に使われているんですよ(*^^*)。

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