グロッシュラーライト(灰ばん柘榴石) [鉱物_ネソ珪酸塩鉱物]
グロッシュラーライト grossularite(灰ばん柘榴石)
[ ネソ珪酸塩鉱物 ] 成分:Ca3Al2(SiO4)3 モース硬度:6.5〜7.5
ガーネット(柘榴石)グループの一種で、接触変成作用によって生成する代表的な鉱物。主にスカルンや石灰岩の接触変質帯などから産出するが、蛇紋岩中にも見られる。カルシウムとアルミニウムが主成分。
十二面体や二十四面体の結晶が多く、塊状や破片状、粒状の集合体で産する。
純粋ななものは無色透明だが、含有成分によって黄色、金色、褐色、オレンジ色、赤色、緑色、黒色などさまざまな色を示す。なかでもスリランカやタンザニアなどで採掘される褐色で透明な結晶のヘッソナイト(シナモンストーン)、ケニアで見られるバナジウムを含む緑色で透明な結晶のツァボライト、メキシコで見られる黄緑色の結晶のサロストサイト、ピンク色のローゼライトなどがある。
一部のものに黄橙色の蛍光がある。
[ ネソ珪酸塩鉱物 ] 成分、モース硬度は種類によって異なるガーネット(柘榴石)というのはグループの総称で、含有成分によってグロッシュラーライト(灰ばん柘榴石)、パイロープ(苦ばん柘榴石)、アルマンディン(鉄ばん柘榴石)、スペサルタイト(満ばん柘榴石)、アンドラダイト(灰鉄柘榴石)、ウバロバイト(灰格柘榴石)などに分かれる。一般的にガーネットと呼ばれるものは、赤い柘榴石を指す。
名称は、柘榴の果実の中の粒に似ているところから、ラテン語で種子の意味の granatus に由来し、和名も柘榴石となった。
グロッシュラーライト(灰ばん柘榴石)
成分:Ca3Al2(SiO4)3 モース硬度:6.5〜7.5
カルシウムとアルミニウムが主成分。石灰岩の接触変質帯などから産出。色は無色、黄色、金色、褐色、緑色などさまざま。褐色で透明なヘッソナイト、緑色で透明のツァボライト、黄緑色のサロストサイト、ピンク色のローゼライトなどがある。
名称は、西洋すぐりの一種の Grossulariaに似ているところから命名。
パイロープ(苦ばん柘榴石)
カルシウムとアルミニウムが主成分。石灰岩の接触変質帯などから産出。色は無色、黄色、金色、褐色、緑色などさまざま。褐色で透明なヘッソナイト、緑色で透明のツァボライト、黄緑色のサロストサイト、ピンク色のローゼライトなどがある。
名称は、西洋すぐりの一種の Grossulariaに似ているところから命名。
パイロープ(苦ばん柘榴石)
成分:Mg3Al2(SiO4)3 モース硬度:7〜7.5
マグネシウムとアルミニウムが主成分。超塩基性火成岩中に生成しまた蛇紋岩に伴って産出する事も。色は赤色、ピンク赤色、褐色のものがあり、なかでも紫紅色のものはロードライトと呼ばれる。
名称は、ギリシャ語で火の意味の pyr に由来する。
アルマンディン(鉄ばん柘榴石)
マグネシウムとアルミニウムが主成分。超塩基性火成岩中に生成しまた蛇紋岩に伴って産出する事も。色は赤色、ピンク赤色、褐色のものがあり、なかでも紫紅色のものはロードライトと呼ばれる。
名称は、ギリシャ語で火の意味の pyr に由来する。
アルマンディン(鉄ばん柘榴石)
成分:Fe3Al2(SiO4)3 モース硬度:7〜7.5
鉄とアルミニウムが主成分。片岩などの広域変成岩中に生成。色は赤色、暗赤色、帯紫赤色などのものがある。
名称は、この鉱物の産地 Alabanda が、後に Almandine となった事に由来する。
スペサルタイト(満ばん柘榴石)
鉄とアルミニウムが主成分。片岩などの広域変成岩中に生成。色は赤色、暗赤色、帯紫赤色などのものがある。
名称は、この鉱物の産地 Alabanda が、後に Almandine となった事に由来する。
スペサルタイト(満ばん柘榴石)
成分:Mn3Al2(SiO4)3 モース硬度:7〜7.5
マンガンとアルミニウムが主成分。流紋岩や変質岩中から産出。色は灰色、オレンジ色、褐色、赤色、帯紫赤色、黒色がある。
名称は、ドイツの産地 Spessart の地名にちなんで命名された。
アンドラダイト(灰鉄柘榴石)
マンガンとアルミニウムが主成分。流紋岩や変質岩中から産出。色は灰色、オレンジ色、褐色、赤色、帯紫赤色、黒色がある。
名称は、ドイツの産地 Spessart の地名にちなんで命名された。
アンドラダイト(灰鉄柘榴石)
成分:Ca3Fe2(SiO4)3 モース硬度:6.5〜7.5
カルシウムと鉄が主成分。接触鉱床中などから産出。色は褐色や暗緑色のものが多く、淡黄色透明のトパゾライト(黄柘榴石)、緑色のデマントイド(翠柘榴石)、黒色のメラナイト(黒柘榴石)などがある。
カルシウムと鉄が主成分。接触鉱床中などから産出。色は褐色や暗緑色のものが多く、淡黄色透明のトパゾライト(黄柘榴石)、緑色のデマントイド(翠柘榴石)、黒色のメラナイト(黒柘榴石)などがある。
名称は、ポルトガルの鉱物学者 J.B.Andrada の名前にちなんで命名された。
ウバロバイト(灰格柘榴石)
ウバロバイト(灰格柘榴石)
成分:Ca3Cr2(SiO4)3 モース硬度:6.5〜7
カルシウムとクロムが主成分。クロム鉄鉱中に産出。美しいエメラルドグリーン色だが、サイズは3mm以下ととても小さく、宝石用になるものはまず無い。
名称は、この鉱物が最初にロシアのウラル地方で発見された時の文部大臣で、鉱物コレクターである S.S.Uvarov の名前に由来する。
カルシウムとクロムが主成分。クロム鉄鉱中に産出。美しいエメラルドグリーン色だが、サイズは3mm以下ととても小さく、宝石用になるものはまず無い。
名称は、この鉱物が最初にロシアのウラル地方で発見された時の文部大臣で、鉱物コレクターである S.S.Uvarov の名前に由来する。
ガーネットの石言葉は『真実』『友愛』。1月の誕生石です。
鉱物コレクション、今号はグロッシュラーガーネットでしたか~。
見ていると、買っちゃいそうになるから、気にしないようにしていたのですが、綺麗なのがあったら買ってみようかな~。
by optimist (2009-06-11 00:27)
optimist さん、こんばんは☆
>見ていると、買っちゃいそうになる
それはありますね〜(笑)。自分もすでに1冊買っているのに、他にも気に入った子を見かけてしまうとかなり心が揺らぎます(苦笑)。
今回のグロッシュラーライト、自分は一番大きな結晶が付いていたこの褐色の子にしたのですが、グリーン系の子と最後まで迷いました〜(><)。色違いって、選ぶのにすごい困ります。>両方欲しくなっちゃう(苦笑)
by ruya (2009-06-12 02:25)