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アラバスター(雪花石膏) [鉱物_硫酸塩鉱物]

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アラバスター alabaster(雪花石膏
[ 硫酸塩鉱物 ] 成分:CaSO4・2H2O モース硬度:2

石膏の仲間で、細かい粒状の結晶が緻密に集まって出来ている。
半透明ないし不透明で、色はほとんどのものは無色や白色だが、産地によっては灰色、茶色、オレンジ色、褐色、ピンク色、赤色のものも見られる。質の良いものは表面全体に縞模様があらわれるのが特徴。
紫外線を照射すると、明るい青色やオレンジ色の蛍光を放つことがある。

また、モース硬度は2とやわらかいものの、緻密な粒子が集まっていて割れにくく、透光性に優れているために、エジプト、ギリシャ、ローマなどの古代彫刻品の材料として広く用いられた。

和名は白色の結晶にちなんで付けられたのに対し、英名は主要な産出地であるエジプトの Alabastro が由来という説と、ギリシャ語の「軟膏入れの壷」の意味の alabastros からとする説がある。


鉱物コレクションNo.29から。
アラバスターと言えば、エジプトのカイロにあるムハンアド(モハメド)・アリ・モスクが、外装、内装にアラバスターがたくさん使われていることから別名アラバスター・モスクと呼ばれている事を思い出しました。外観も素敵なのですが、中から見るステンドグラスのドームやモスクランプが非常に美しく、一度は実物をこの目で見たいと思っています。
・・・誰か一緒にエジプト行ってくれないかなぁ。←


ジプサム gypsum(石膏)

[ 硫酸塩鉱物 ] 成分:CaSO4・2H2O モース硬度:2

 

最も一般的な硫酸塩鉱物。鉛、亜鉛鉱に伴って、第三紀火山岩中やその近辺に鉱床を作る。
ジプサムの中で透明な物をセレナイト(透石膏)、粒状の微晶質塊状で白色のものをアラバスター(雪花石膏)、繊維が束になったような状態でシルク光沢のあるものをサティン・スパー(繊維石膏)と呼ぶ。デザートローズ(砂漠のバラ)もジプサムの一種。

海や塩湖の水が蒸発することによって層状の鉱床に形成され、硬石膏や岩塩とともに産出する。熱水鉱脈中や黒鉱鉱床中、地下水からの沈殿などさまざまな参状がある。結晶の形は板状か長くのびた柱状。また、2個以上の結晶がくっついて双晶することも多く、燕尾のような形になる場合もある。
色は無色、白色、灰色、黒、褐色、赤、黄色、青色と様々。

名称は、ギリシャ語で「チョーク」「漆喰」「セメント」を意味する Gypsos に由来している。

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optimist

アラバスター(雪花石膏)だ~。丁度先日セレナイト(透石膏)の蛍光写真をアップしたばかり。なんだか気が合いますね~w
by optimist (2009-02-07 23:37) 

ruya

そうなんですよ、つい先日 optimist さんのところでセレナイトを見たばかりだったので、タイムリーだなぁと思いました(笑)。

でも、石解説では足下にも及ばないです〜(><)。
いつも分かりやすくて丁寧な説明を見習いたいと……まだまだ私には功夫が足りないようですね(苦笑)。頑張ります!
by ruya (2009-02-08 00:45) 

optimist

いえいえ、十分分かり易い説明だと思いますよ。特に先日の石覚え書きなど、お疲れ様でしたって感じです。結構改めてまとめると大変ですよね。
私など、最近解説がさぼり気味な気がしますし・・・。
これからもお互い、頑張りましょうw
by optimist (2009-02-08 22:40) 

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