SSブログ

オーピメント(石黄、雄黄)とリアルガー(鶏冠石) [鉱物_硫化鉱物]

120418orpi1.jpg
120418orpi2.jpg
120418orpi3.jpg
120418orpi4.jpg

リアルガー realgar(鶏冠石)
[ 硫化鉱物 ] 成分:As4S4 モース硬度:1.5〜2

砒素の硫化鉱物で、かつては花火の着色料などとしてオーピメント(石黄、雄黄)と共に採掘されていた。オーピメントの他に、スティブナイト(輝安鉱)、シルバー(自然銀)などの鉱石と共産する。

※ 中国では、赤いこの石を「雄黄」とし、黄色のオーピメントを「雌黄」としている。

色は明るい赤、または橙赤色で、樹脂光沢か油脂光沢を持つ。
古くは紀元前1500年頃から、古代エジプトでは温泉の中からこの鉱物を発見し、それを砕いてオレンジ色の顔料を作り出していたと言われている。
光や湿気などに弱く、光に長い間さらされると同質異像のパラリアルガー Pararealgar(パラ鶏冠石)に変化する。 

名称は、アラビア語で「鉱山の粉末」を意味する rahj-al-ghar に由来する。


オーピメントとリアルガー、両方楽しめる子です。
(オーピメントの説明は追記に収納してあります)
Getchell mine Nevada U.S.A(アメリカ ネバダ州 ゲッチェル鉱山)産、鉱物標本開発さんで購入。

黄色の部分がオーピメントで、オレンジ〜赤い部分がリアルガーになります。
乾燥した暗い場所に保管しないと黄色く変質してしまうので、乾燥剤とともに密封して保存しています。>いつでも見れるように透明なクリアパックにしていますけれども(^^;
柱状結晶で真っ赤なリアルガーがとても綺麗なので、いつか欲しいなぁ〜(*^^*)。


オーピメント orpiment(石黄、雄黄)
[ 硫化鉱物 ] 成分:As2S3 モース硬度:1.5〜2

砒素の硫化鉱物で、リアルガー(鶏冠石)とともに産出する事が多い鉱物。砒素61%、硫黄39%からなる。色は黄色か橘黄色。
因に中国では、石黄を「雌黄」、鶏冠石を「雄黄」と呼んでいる。

「アラビア鉱物書」にはジルニーフ zirnih と記述され、当時の錬金術の重要な黄色鉱物だったとされている。石黄と銅を混ぜて金と偽っていたという逸話もあり、「愚者の金」とも呼ばれていた。

この鉱物はかつて、粉末状にされ金色の顔料として絵画などに利用されていたことから、名称もラテン語で「黄金の顔料」を表す auripigment に由来する。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

トラックバック 0

 
 
 
 
 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。