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アイアンストーン(縞状鉄鉱石)<岩石> [鉱物_岩石]

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アイアンストーン ironstone(縞状鉄鉱石)
[ 岩石 ] 成分:赤鉄鉱、針鉄鉱、磁鉄鉱などの酸化鉄類

堆積岩の一種で、鉄を含有する鉱物から成る厚い地層が、珪質岩類と交互に重なり合って出来ている。ヘマタイト(赤鉄鉱)、ゲーサイト(針鉄鉱)、マグネタイト(磁鉄鉱)などの酸化鉄類を主要成分とし、特に赤鉄鉱を多く含むものは質が良いとされる。

他に、シャモサイトやグローコナイト(海緑石)、雲母類、パイライト(黄鉄鉱)、シデライト(菱鉄鉱)、リモナイト(褐鉄鉱)、クォーツ(石英)、カルサイト(方解石)、ドロマイト(苦灰石)なども含まれる。

色は酸化鉄の影響により赤褐色をしているものがほとんどだが、緑色や黄色のものもあり、縞状の構造を持つことから名称が付けられた。

成分に含まれる鉄化合物の濃度が高いのが特徴で、少なくとも15%の鉄を含有している。アイアンストーンを含む縞状構造の鉱床は「縞状鉄鉱層」と呼ばれ、世界の鉄鉱石の約90%が縞状鉄鉱層から採掘されている。
縞状鉄鉱層の形成は約19億年前までに終了したことが分かっているが、なぜ酸化鉄の層が交互に現れ縞模様となったのか、はっきりとした要因は未だに謎のままである。


鉱物コレクションNo.115から。
縞模様の入り方がとても美しいアイアンストーンです。(1枚目の角度で見るのが一番気に入っています)

「縞模様が出来た要因が謎のまま」という事ですが、Wikipediaにもっと詳しく載っていたので、興味を持たれた方はこちらの【 3 縞状鉄鉱床の成因 】という項目をご覧頂ければと思います。

クォーツサイアナイト(石英閃長岩)<岩石> [鉱物_岩石]

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サイアナイト syenite(閃長岩)
[ 岩石 ] 成分:カリ長石と有色鉱物を主とする

地下深部で形成される完晶質の深成岩で、粒の大きさが均等で粗粒状のものが多く、火山岩における粗面岩に相当する。
一般的に閃長岩は石英をほとんど含まず、カリ長石と有色鉱物を主とする優白質完晶質岩の名称と定義され、一般的には石英5%以下、準長石10%以下で、全長石のうち斜長石65%以下の岩石とされている。
なお、石英閃長岩 quartz syenite の場合は、石英は5〜20%含まれる。

外見の良く似た花崗岩とは、石英の量によって区別することが可能。花崗岩には20%以上石英が含まれる。

閃長岩の必須成分鉱物は、微斜長石や正長石、サニディン(玻璃長石)などのアルカリ長石類で、そのほかには曹長石や灰長石などの斜長石類もわずかに含み、角閃石や輝石なども含有している。
副成分鉱物として含まれるのは、主に黒雲母やチタン鉄鉱、マグネタイト(磁鉄鉱)、チタン石、コランダム、方ソーダ石、アラゴナイト(霞石)、石英など。なお、方ソーダ石やアラゴナイトが含まれる場合には石英は存在しない。

色は白っぽく、含まれる有色鉱物によって褐色、灰色、ピンク色、赤色、青色、黄緑色などを示す。

英名「サイアナイト」は、本来はエジプトの Syene というところから産する赤色の角閃石花崗岩に付けられた名称だったが、その後ドイツで石英角閃石長石岩の名称として使用され、正長石に富む角閃石岩も同様の名称で呼ばれるようになった。


鉱物コレクションNo.114から。
今回の鉱物は石英閃長岩ですが、説明は閃長岩の方をメインに載せてあります。(石英の詳しい説明は追記にて)

見た目はかなり花崗岩っぽいです。というか、良く見かける桜系御影石(墓石とか…^^;)と見分けが付きませんでした(苦笑)。
写真だとぬるっとした質感に見えますが、実物はもっとざらっとしたマット感があるのですが……おや?;


▼ 石英の詳しい説明を読む(追記)


オーソクレース(正長石) [鉱物_テクト珪酸塩鉱物]

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オーソクレース orthoclase(正長石)
[ 珪酸塩鉱物 ] 成分:KAlSi3O8 モース硬度:6〜6.5

フェルドスパー(長石)グループのうちの一つ、ポタッシウム・フェルドスパー(カリ長石)に属する。単斜晶系。
同じ組成で三斜晶系のものはオーソクレースマイクロクリン(微斜長石)だが、肉眼で両者の区別はできない。高温で形成された場合には、Na をやや多く含むサニディン(玻璃長石)になる。熱水鉱脈から採れるものは透明で菱形をしており、アデュラリア(氷長石)と呼ばれる。

火成岩や変成岩に普通に含まれる造岩鉱物。花崗岩質ペグマタイトの主要な構成鉱物である。アルバイト(曹長石)やロック・クリスタル(水晶)などと共産する。
色は白色や無色、淡黄色、紅色、灰色、緑色など。

名称は、この鉱物の二方向の劈開が90°に近い角度となるために、ギリシャ語で「直線状に割れる」を意味する言葉(「真っすぐ/直線」を意味する ortho- と「割れ目」を意味する klasis )に由来する。


Gempapo Itinga Minas Gerais Brasil(ブラジル ミナスジェライス州)産の正長石。
白い石が正長石で、半透明な柱状の石は石英だと思います(石英の詳しい説明は追記にて)。どちらもすごい主張しているので、飾る時にどちらをメインにしようか迷う子です(笑)。


▼ 石英の詳しい説明を読む(追記)


 
 
 
 
 

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