グラフィックグラニット(文象花崗岩)<岩石> [鉱物_岩石]
グラフィックグラニット graphic granite(文象花崗岩)
[ 岩石 ] 成分:石英、カリ長石、斜長石、黒雲母、白雲母、普通角閃石で構成される
花崗岩は火成岩の一種。石材としては御影石とも呼ばれる。
文象花崗岩は、石英とカリ長石が規則的に連晶し、均等に並んでいる暗灰色の石英の結晶がくさび形文字のような模様に見えることから名付けられた。マグマが冷えていく過程の最後に、石英とカリ長石が同時に結晶化することで出来る。
ちなみに、石英は全体積の10%以上含まれ、最大で約40%含むものも存在する。
この文象花崗岩のように、長石の結晶中で多数の石英が規則的な連晶構造を見せるものを「文象構造」といい、ペグマタイトに特有に見られることから「ペグマタイト構造」とも呼ばれる。
鉱物コレクションNo.101から。
前号に101号〜120号までのケースラベルが付いていましたが、このあと花崗岩だけで3種類はありそうです(^^;)。というか岩石系がちらほらと・・・標本として楽しいものだと良いのですけれど〜。
グラニット granite(花崗岩)
[ 岩石 ] 成分:石英、カリ長石、斜長石、黒雲母、白雲母、普通角閃石で構成される
花崗岩は火成岩の一種。石材としては御影石とも呼ばれる。
流紋岩に対応する成分の深成岩のうち、以下の条件を満たすものを指す。
・主成分が石英と長石で、他に10%程度の有色鉱物(黒雲母等)を含み、全体的に白っぽく見えるもの。
・成分中にナトリウムとカリウムの含量が少ない非アルカリ岩質であること。
有色鉱物の含有量が多いものは閃緑岩の範疇に入る。アルカリ分が多くなると石英が減って角閃石が多くなり、閃長岩と呼ばれる。
花崗岩の主要構成鉱物は、石英、カリ長石、斜長石、黒雲母、白雲母、普通角閃石である。磁鉄鉱、柘榴石、ジルコン、燐灰石のような副成分鉱物を含むこともある。含まれる有色鉱物の名前を少ないものから順に、「花崗岩」の前につけて呼ぶ。副成分鉱物の場合は「含~」とつける。以下は代表的なもの。
<黒雲母花崗岩 biotite granite>
黒雲母・石英・カリ長石(正長石または微斜長石)・灰曹長石からなる。カリ長石が分解してカオリナイト化し桃色を呈するものを桃色花崗岩と呼ぶ。
<両雲母花崗岩 two mica granite>
黒雲母・白雲母・石英・カリ長石(正長石または微斜長石)・灰曹長石からなる。
<閃雲花崗岩 hornblende biotite granite>
角閃石・黒雲母・石英・カリ長石(正長石または微斜長石)・灰曹長石からなる。
名称は、ラテン語で種子や穀粒を意味する granum に由来する。
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