ピンクカルセドニー(ピンク玉髄) [鉱物_酸化鉱物]
鉱物コレクションNo.94から。
あまりピンクっぽくないのが残念・・・ところで、本誌では和名が「ピンク玉髄」になっていましたが、「桃玉髄」じゃダメなのかしら?>こっちの方が和名っぽいと思うんですが(^^;
カルセドニーは比較的硬い石ですが、多孔質であるため色々なものが結晶の隙間に入りやすく、その入り込んだものによって様々な色を示します。
ピンクカルセドニーのピンク色は、赤鉄鉱などの微量の酸化鉄によるものです。その量が多くなりオレンジ色や褐色になったものは、カーネリアン(紅玉髄)やレッドジャスパー(紅碧玉)と呼ばれるんですよ〜。
カルセドニー chalcedony(玉髄)
[ 酸化鉱物 ] 成分:SiO2 モース硬度:6.5〜7
アゲート(瑪瑙)…石英や蛋白石との縞状模様のもの
カーネリアン(紅玉髄)…酸化鉄を含み全体が赤色のもの
サード…カーネリアンよりも更に褐色が強くなり、茶色に近くなったもの
クリソプレーズ(緑玉髄) …緑色のもの
ジャスパー(碧玉)…不純物をかなり含んでいて不透明なもの
ブラッドストーン(血石、血碧玉)…ジャスパーのうち斑点状に赤色が混じっているもの
その他、色によって単純に「ピンクカルセドニー」「ブルーカルセドニー」「イエローカルセドニー」などと呼ばれる。
イエローカルセドニーの色は、副成分で含まれる水酸化鉄によるもので、その量が多くなればなるほど褐色になる。ピンクカルセドニーの色は、赤鉄鉱などの微量の酸化鉄によるもので、その量が多くなりオレンジ色や褐色になったものはカーネリアンやレッドジャスパーと呼ばれる。
薄い結晶は半透明だが厚い物は不透明で、溶岩の空洞中などでシリカを大量に含む溶液が固まって出来るほか、貝殻やサンゴ、木、骨などの有機物を置換して出来ることもある。
比較的硬い鉱物だが、多孔質であるため脂肪や酸が入り込むと変色する場合がある。(この性質を利用して、故意の色を付けて装飾品などに使われたりもする)
名称は、この鉱物がギリシャの町カルセドンから産出することから、そのギリシャ語の chalkedon が語源となり、Chalcedony となった。
色によって石言葉も若干変わるようですが、カルセドニーとしての石言葉は「追憶」。
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