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ヘミモルファイト(異極鉱) [鉱物_ソロ珪酸塩鉱物]

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ヘミモルファイト hemimorphite(異極鉱)
[ ソロ珪酸塩鉱物 ] 成分:Zn4Si2O7(OH)2・H2O モース硬度:4.5〜5

亜鉛鉱床の酸化帯に産出する珪酸塩鉱物のために、カラミン calamine(珪酸亜鉛鉱)の別名を持つ。この鉱物とスミソナイト(菱亜鉛鉱)との混合物をガルマイと言う。

白や無色、淡青色、帯緑色、帯黄色、灰色、褐色などの色がある。
菱亜鉛鉱と間違われることがあるが、希塩酸の中に入れるか、ブラックライトをあてると見分けられる。(希塩酸の中に入れると異極鉱は泡を出さずに溶け、菱亜鉛鉱は炭酸ガスを出し泡立ちながら溶ける。また、ブラックライトで紫外線を照射すると、異極鉱は変化がないが菱亜鉛鉱はピンク色に蛍光する)

名称は、この鉱物の柱板状の結晶の片方が尖っていて、もう片方が平らになって上下が不ぞろいなことから、異極晶を意味する Hemimorphism に由来する。


石言葉は「勇気」。


Ojuela mine, Mapimi, Durango, Mexico(メキシコ、オハエラ鉱山産)のヘミモルファイトです。ここの鉱山は様々な鉱物が採れる事で知られているそうです。

ヘミモルファイトには他に青い色の塊状の結晶が有名ですが、残念ながら偽物も多く出回っているようで・・・昨年のミネラルフェア公式ガイドブックでも、アラゴナイトやカルサイトに着色した偽物の記事が載っていました。
自分のブログでもとてもお世話になっている optimist さんの「楽観主義者の鉱物図鑑」で詳しく取り上げておられましたので、トラックバックさせて頂きました。(は、はじめてトラックバック機能使ってみたので、何かおかしかったらすみません・・・orz)

要注意!ニセモノを分類する(東京国際ミネラルフェア公式ガイドブックよりの抜粋)#2
前回の続きです。

(写真・文章は全て第21回東京国際ミネラルフェアの公式ガイドブックP8~P11から使用させて頂きました。また、引用部分は全て《》で表示しております。問題がある場合は、勝手ながらコメント欄にてお知らせ頂ければ幸いです。)


《⑤【偽ヘミモルファイト(異極鉱】アラゴナイト(霰石・左)やカルサイト(方解石・右)の原石を青色の染料で着色している。色がまばらに着いている。スミソナイト(菱亜鉛鉱)に似せピンクに着色したものもあるが、これらの色は水洗により溶出する。》
でました、偽ヘミモルファイト。いやー染料で染めたアラゴナイトやカルサイトを偽って売る人がいる事が残念です。この世界、所詮購入者は素人ですから、業者の能力とモラルに期待したいです。

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コメント 2

optimist

トラックバックありがとうございます。
私もトラックバックを使いこなせてないのですが、こんな風になるんですね~。私も挑戦してみようかな。
ミネラルフェア公式ガイドブックには、今年も偽物に注意という記事が載ってましたね。本当に、心無い一部の人には残念でなりません。
by optimist (2010-07-06 00:10) 

ruya

最近はブームもあってか、鉱物を手軽に入手出来るようになったのはありがたいのですが、やっぱりどこでも心無い人達がいるのは悲しいですよね・・・パワーストーン系のお店であからさまに変なものを見た時は、ちょっと笑ってしまいましたが(苦笑)。>ピンクタイガーアイとかw

心無い人達がいなくなる事は無いと思うので、自分の眼力を磨かなければ・・・と思いつつ、今回のミネラルフェアでも何だか良く分からない鉱物を購入してしまったワタクシですorz
(最後の方で紹介すると思います(苦笑))
by ruya (2010-07-07 23:51) 

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